Galaxy Note8『Sペン』の実力とやらを見せてもらったところ絵師に転向しようかと思うレベルだった:電脳オルタナティヴ
満を持して登場したGalaxy Note8。専用スタイラス「Sペン」が特徴のモデルですが、一度書いてみれば解るそのクオリティに感動したので、ペンの使い心地についてレビューしてみたいと思います。

メモを「書く」だけじゃもったいない「描き」味


さて、Galaxy NoteのSペンと言えば、手軽に手書きメモがとれることで、ビジネスユーティリティとしての威力を発揮することは既に話題になっています。特に、画面をオフにしたままでもメモが書ける機能は紙のメモ帳に肉薄するほどの便利さです。

筆者はEngadgetで開催された「Galaxy Note8降臨祭」にて、初めてNote8に触れた際に、真っ先にSペンを試してみました。「手書きメモが便利」との前評判だったので、自分の名前やらの文字を書いてみたところ「んん?」という良い意味での違和感が。早速サラサラとイラストを描いてみたところ......。

▲こちらが降臨祭に設置してあったデモ機で描いた即興イラスト「ギャラ夫」

なんと描きやすいことでしょう。正直「スマホのペンなんてお察し......」とナメていた部分もありましたが、ここま描きやすいとは思ってもみませんでした。この良好な描き味の背景には、ペンタブレットで有名なワコムの技術が導入されており、4096段階の筆圧感知が強弱のある線の描画を可能にしています。実にイラスト向き。

また、筆圧だけでなくペン先が画面のガラスに最適化されており、スベり過ぎず引っかかりすぎず、紙にサインペンで描いているかのような描き味を実現。この描き味は筆者が普段から使用しているワコムの板タブIntuos 4よりも心地良いと感じます。



▲このペン先が良好な描き味の最大の理由

手書き対応アプリを最大限に活用できるSペンの実力


Note8の描き味があまりにも気になったので、メーカーにデモ機をお借りして、もう少しじっくりと触ってみることにしました。

手書き対応アプリであれば、Sペンは問題なく使えます。Note8にプレインストールされている「Galaxy Notes」であれば、何種類かのペンから選択可能。これが、たかがスマホの標準アプリと思ってナメていたんですが、実はかなり本格的。筆者的にはスケッチをするのに鉛筆がお気に入りです。



▲標準アプリ「Galaxy Notes」のペン設定

もちろん、お馴染み「OneNote」でもペン入力可能。今回はメモではなくイラストを描いてみました。



▲OneNoteでイラストを作成。実はOneNoteで手書きをすると、ピクセルデータではなくベクターデータとして入力されます



▲筆者がOneNoteで作成したイラスト



同等な描き味のタブレットもあるがNote8はあくまでもスマホ


専用のペンで手書き入力と言えば、iPad ProやSurface Proなどのタブレットも高クオリティな描き味を実現しております。ですが、それらのデバイスはあくまでもタブレットということで、常に肌身離さず携行するものではありません。

その点、Galaxy Note8はあくまでもスマホ。特に作業をする予定がなくても持ち歩きますよね。そこがNote8の強みと言えるんです。

本格的にイラストや絵を描くのであれば、広い画面のタブレットのほうが優位性があります。さらに言うと、ワコムの液晶タブレットやマイクロソフトのSurface Studioなど据え置き型のペン入力デバイスは、プロのイラストレーターやマンガ家が使うほどです。

その点、Note8の画面は6.3インチ。スマホにしては大きい方ですが、タブレットや据え置き型には到底敵いません。しかし、Note8には他にはない機動力があります。



▲6.3インチはスマホにしては大画面ですがイラストを描くにはやや小さい



▲ペンを本体に収納できる機能も他のデバイスにはありません

このトイレに行く際にも持っていくほどの「常時携行ペン入力デバイス」というのがNote8の最大の武器だと筆者は提唱します。トイレでハッと閃いたアイディアを書き留めるもヨシ、飲み会中にでた提案をメモるもヨシ。取材や待ち合わせの合間に、見かけた街の風景をスケッチするなんてお手の物。



▲六本木ヒルズ



▲東京ミッドタウンにあるオブジェ

もう楽しくてしかたありません。別に上手く描けなくてもいいんです。落書き程度の絵でもNote8は十分に威力を発揮してくれます。もし、上手く描けたり面白い絵が描けた際には、メッセージやSNSで友達にみせて楽しむのもアリでしょう。
筆者がGalaxy Noteに求めるたった1つの機能

筆者が1つだけGalaxy Noteに望むこととしては、標準アプリである「Galaxy Notes」にレイヤー機能が搭載されること。Photo ShopやCLIP STUDIOなどのPC向けソフトやAndroid向け有料アプリではお馴染みの機能ですが、2層だけでもいいのでレイヤーが重ねられると彩色がしやすく、さらに本格的なイラストが描けるので、本体からSペンを抜くだけで手軽に起動できる「Galaxy Notes」にレイヤー機能が搭載されるのを強く切望します。

※2017年11月14日 21:00追記

Galaxy製品にプレインストールされている「Galaxy Apps」からインストール可能な「ArtCanvas:draw & paint」がレイヤー対応のアプリとのこと。このアプリは、10枚までのレイヤーや多くのブラシに対応した、手描きイラスト特化型のアプリで、Note8ユーザーの絵師御用達といっても過言ではありません。機会があれば、このアプリも別記事で詳しく紹介したいと思います!



▲レイヤーに対応したサムスン謹製アプリ「ArtCanvas:draw & Paint」