ニースで輝きを取り戻し、代表待望論の出ているFWマリオ・バロテッリ

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 ロシアW杯欧州予選プレーオフで敗退し、60年ぶりにW杯出場権を逃したイタリア代表は世代交代に迫られている。多くの選手が引退を表明した他、30代の選手がチームの中心を占める中、現地紙『ガゼッタ・デッロ・スポルト』は2020年のEURO、22年のカタールW杯に向けて若手の台頭を求めている。なかでも、新たなリーダーとして長らく代表からは遠ざかっているFWマリオ・バロテッリ(ニース)の名を挙げた。

 イタリアはスウェーデン代表とのプレーオフで、2戦合計スコア0-1で敗れ、1958年大会以来の予選敗退となった。その後、これまで“アズーリ”を象徴してきたGKジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)、MFダニエレ・デ・ロッシ(ローマ)らが引退を表明。DFジョルジョ・キエッリーニ(ユベントス)やDFアンドレア・バルザーリ(ユベントス)も身を引くことを示唆している。

 また、記事では他にも30代の選手たちが代表を担っていることに言及。DFレオナルド・ボヌッチ(ミラン)、MFアントニオ・カンドレーバ(インテル)、MFマルコ・パローロ(ラツィオ)、FWエデル(インテル)らは次のEUROやW杯に出場することが難しいとして、世代交代の必要性を強調した。

 さらに若手の有望株の名前も列挙。ブッフォンの穴を埋めるとされるGKジャンルイジ・ドンナルンマ(ミラン)の他、DFアレッシオ・ロマニョーリ(ミラン)、DFダニエレ・ルガーリ(ユベントス)、DFマッティア・カルダーラ(アタランタ)がここまで3バックを担ってきた“BBC”(ボヌッチ、バルザッリ、キエッリーニ)の代役を務めると期待している。

 攻撃のタレントでは「新しいリーダーだ」としてバロテッリの名に触れつつ、MFフェデリコ・ベルナルデスキ(ユベントス)、FWステファン・エルシャーラウィ(ローマ)ら現代表選手たちを支持。10代選手ではFWパトリック・クトローネ(ミラン)らの成長を求めている。


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