イタリア代表を長年支えてきたバルザーリ(左)とデ・ロッシ(右)photo/Getty Images

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13日にロシアW杯・欧州予選プレイオフが行われ、イタリア代表が60年ぶりに本大会出場を逃した。試合後にベテラン勢が代表引退の言葉を口にしており、同代表の一時代が終わりを迎えることとなりそうだ。

スウェーデン代表のホームで行われた1stレグを0-1で落としたイタリア代表。ロシア行きを勝ち取るためには2ndレグの勝利が必須で、立ち上がりから積極的に攻撃を仕掛ける。ポゼッション率は75%、シュート数は23本(うち枠内シュートは6本)にも及んだが、最後まで固く閉ざされたスウェーデンゴールをこじ開けることができず。0-0のスコアレスドローで終わりを迎えた。この結果、2戦合計スコアが0-1となり、イタリア代表の予選敗退とスウェーデン代表の本大会出場が決まった。

試合後、長年イタリアのゴールを守り続けてきた現在39歳のジャンルイジ・ブッフォンが伊『Rai Sport』のインタビューで涙ながらに「代表最後の試合」と述べ、代表引退を表明した。そして、それに続くように2006年のW杯優勝メンバーである34歳のダニエレ・デ・ロッシも「私にとって、このユニフォームを着るのは今回が最後だ。変な感じだね」と、36歳のアンドレア・バルザーリも「私のキャリアにおいて、最大の失望となった。イタリア代表でのプレイは特別なんだ。これで終わってしまうのは残念」と述べている。

さらに、33歳のジョルジョ・キエッリーニも「イタリア代表が再スタートを切るとき、僕がそこにいるかはわからない。ヴェッラッティら1990年代以降に生まれた選手が中心となって再スタートするのは間違いないと思うけどね。イタリアは60年間もW杯を逃していなかったので、目に見えるような変化が必要。新しい時代を作った方が良い」とコメント。今後についての明言は避けたものの、引退の可能性を示唆している。