ベルギーのルカク(写真)にボールが入ったらジ・エンド。そのぐらいの危機感を持たないと…。写真:ゲッティイメージ

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 11月10日のブラジル戦は1-3というスコア以上の完敗。前線からプレスをかけてもヒラリとかわされ、デュエル(決闘の意。超訳すると、球際の争い)にさえ持ち込めなかった印象で、前半は特に面白いようにカウンターを決められていた。

 タレントの質から考えれば、ベルギー戦も押し込まれる展開になる。言ってみればブラジル戦と同じ流れになる可能性が高いわけで、そうなると、前線からのプレスが外された後のリスクマネジメントが大きな見どころのひとつにある。

 ブラジル戦では中盤の守備が機能的ではなく、実にあっさりとゴール前にボールを持ち込まれていた。吉田などDFに批判が集中しているようだが、見直すべきは中盤のディフェンスだろう。

 ベルギー最大の得点源は圧倒的なパワーとスピードを誇るロメル・ルカクで、この大型FWを抑えるためにも中盤の攻防は勝敗を分けるポイントになる。ルカクを厳しくマークしたところで、パスの供給源であるエデン・アザールをはじめ、高精度ミドルが魅力のケビン・デ・ブルイネ、ダイナミックな攻撃参加が印象深いトマ・ムニエあたりの動きを制限しないとあまり意味がない。

 90分の間、ルカク級のストライカーに真っ向勝負を挑んで勝てる確率が今の日本では低い。ルカクにボールが入った時点でジ・エンド──。それぐらいの危機感を持ってベルギー戦に挑まないと、ブラジル戦と同じ轍を踏むことになる。