全てが新しく生れ変わった「iPhone X」ですが、価格が税別11万2800円からとかなり高価なモデルとなっています。この価格をめぐって低価格版「iPhone X」が2018年に登場とも報じられていましたが、新しくKGI証券のアナリストが、2018年にはベゼルレスデザインでFace ID搭載の安価なiPhoneが登場すると予測しています。

KGI: Apple to Launch 6.5-Inch 'iPhone X Plus' and Lower-Priced 6.1-Inch Full-Screen LCD Model Next Year - Mac Rumors

https://www.macrumors.com/2017/11/13/kuo-three-new-iphones-2018/

KGI: Apple adding 6.5-inch OLED and 6.1-inch LCD bezel-less iPhone to lineup in 2018 | 9to5Mac

https://9to5mac.com/2017/11/13/kgi-6-5-inch-oled-6-1-inch-lcd-iphone-2018/

KGI証券のアナリストであり、Apple関連の予測で定評のあるミン・チー・クオ氏が、2018年のiPhone3モデルを予測しています。クオ氏は2018年にAppleは新しいディスプレイサイズの端末を2つ追加すると予測しており、ひとつは従来通りのLCD(液晶ディスプレイ)モデルでありながらディスプレイサイズは6.1インチに拡大し、ベゼルレスのデザインに進化した端末。もうひとつは、6.5インチのOLED(有機ELディスプレイ)モデルで、立ち位置としてはiPhone Xの大型版といったものになるとしています。これにiPhone Xと同じ5.8インチのモデルを加えた3つが、2018年にAppleがリリースするiPhoneとなると予測しています。3つのモデルはすべてがベゼルレスデザインで、ディスプレイ上部にTrueDepthカメラを搭載するとのことです。

2018年の登場が予測されている3つのモデルは以下のような感じ。真ん中がiPhone Xと同サイズのモデルで、6.5インチモデルの画素密度は480〜500ppi、6.1インチモデルは液晶ディスプレイのままなので320〜330ppi程度になる見込みです。



これらの3モデルにより、2018年下半期のiPhone出荷台数は1億2000万台を超えるとKGI証券は分析しています。なお、2017年下半期に出荷されたiPhoneは8000万台であり、2018年はこれをはるかに超える数値が期待できるとみているわけです。2017年に登場したiPhone Xは生産上の問題を抱えていましたが、その問題が解決され、さらにiPhone Xよりも安価な中間モデルとして6.1インチモデルが登場することで、より需要が高まると見込んでいるわけです。KGI証券は6.1インチモデルはFace IDを搭載しているものの液晶ディスプレイ採用なので、価格が649ドル(約7万4000円)から749ドル(約8万5000円)の間にまで抑えられると予測しています。なお、iPhone Xの販売価格は999ドル(税別11万2800円)からです。

Appleの現在の主力プロダクトは4.7インチのiPhone 8、5.5インチのiPhone 8 Plus、5.8インチのiPhone Xの3つですが、iPhone 8/8 PlusはiPhone 6以降と同じフロントデザインのままで、TrueDepthカメラによるFace IDやアニ文字、インカメラでのポートレートモードなどが使用できません。それに対して、2018年に登場する3つのモデルがKGI証券の予測通りとなれば、全てがベゼルレスデザインのTrueDepthカメラ搭載モデルとなるので、どのモデルを購入してもFace IDやアニ文字、インカメラでのポートレートモードといった現時点ではiPhone Xでしか使えない機能が使えるようになります。