F1第16戦ベルギーGPの決勝レースが11日、サーキット・ド・スパ−フランコルシャンで行われ、前日予選2位のキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)が今季6勝目を挙げた。佐藤琢磨(BARホンダ)は序盤でミハエル・シューマッハー(フェラーリ)と接触してリタイアした。

 開催サーキットのスパ−フランコルシャンは、頻繁に天候が変化するため、その判断が難しいことで知られる。今大会でもレース前に降った雨によって、今シーズン初のウェットコンディションでのスタートとなった決勝。どのタイミングでウェットタイヤからドライタイヤに変更するか、各陣営とも頭を悩ませた。特に今レースではピット作業が、レースを左右する大きな要素となった。

 スタート直後は、フロントローでスタートしたマクラーレンがワンツー体勢を築く。レースが動いたのは11周目だった。ジャンカルロ・フィジケラ(ルノー)のマシンが壁に激突し、セーフティーカーが投入された。この隙に、佐藤琢磨(BAR・ホンダ)やミハエル・シューマッハ(フェラーリ)など数台のマシンがピットへ、ウェットタイヤからドライタイヤに変更した。しかしこのピットインが裏目に出る。結局、1周走っただけでドライタイヤへの変更は失敗だったと判断し、再びピットへ。結果的に大きく順位を落とす羽目になった。そして、セーフティーカーが抜けた直後の13周目。琢磨は前を走行していたミハエルに追突してしまい、両者ともにレースを終えた。

 さらに、セーフティーカーの投入により運よく2番手にあがったラルフ・シューマッハ(トヨタ)も、ドライタイヤへの変更が仇となり大きく順位を落とした。2回目のピットストップでは、トップのファン・パブロ・モントーヤ(マクラーレン・メルセデス)と2番手のキミ・ライコネン(マクラーレン・メルセデス)の順位が入れ替わるものの、マクラーレンのトップ2は変わらず、残り3周。ここまでのレース展開からマクラーレンのワン・ツー・フィニッシュは磐石だと、残誰もが思った41周目だった。周回遅れのアントニオ・ピッツォニア(ウィリアムズ・BMW)がモントーヤとクラッシュ。ここでも、ピッツォニアがウェットから、ドライタイヤに変更したことによるタイムアップ、というピット作業が遠因にあった接触だった。

 結局、最終的な順位は優勝ライコネン、2位には終始安定して走り続けたフェルナンド・アロンソ(ルノー)、1度はタイヤチョイスで失敗しながらも、その後巻き返したジェンソン・バトン(BAR・ホンダ)が3位に入った。ドライバーズポイントで2位のライコネンは、トップ・アロンソとの差を縮めたが、残り3戦で25ポイントの差。チャンピオン争いで首の皮一枚つながったものの、ばん回できた差はごく僅か。なんとも後味の悪いグランプリの勝利となった。

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