代表引退を表明したジャンルイジ・ブッフォン【写真:Getty Images】

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ロシアW杯出場逃し、代表引退表明…18歳デビュー、挫折と栄光を味わった39歳の歴史

 サッカー・イタリア代表GKジャンルイジ・ブッフォン(ユベントス)が13日(日本時間14日)、代表引退を表明した。この日の18年ロシア・ワールドカップ(W杯)欧州予選プレーオフ第2戦でスウェーデンと0-0で引き分け。2戦合計0-1で60年ぶりに本大会出場を逃した。男泣きした主将は試合後、21年間まとってきた代表のユニホームを脱ぐことを明らかにした。

 カテナチオの最後の砦が、挫折と栄光を味わってきたアズーリのユニホームを脱ぐ。

 ブッフォンは98年に18歳の若さで代表デビュー。W杯では98年のフランス大会は出場はなかったが、メンバーに初選出された。日本のファンに最も印象深かったのは、02年の日韓大会だろう。DFのマルディーニ、ネスタ、カンナバーロと最強の守備陣を形成し、初めてW杯のピッチに立った。

 しかし、順調にグループリーグを突破した決勝トーナメント1回戦の韓国戦。大アウェーの中でPKを止めるなど躍動したが、試合終了間際に追いつかれ、最後は延長戦の末に敗退。不可解な判定もあり、ほろ苦いものとなった。ただ、その悔しさを4年後にぶつけた。

次代に託した思い「イタリアサッカー界には確かな未来がある」

 06年ドイツ大会は7試合でわずか2失点。しかも、オウンゴールとPKという内容。決勝でフランスを破って優勝に導き、最優秀GKに選ばれた。10年南アフリカ大会、14年ブラジル大会も出場し、史上3人目となる5大会連続メンバー入りという快挙を果たしていた。

 そして、40歳となる来年ロシア大会で目指した戦いは道半ばで閉ざされた。6度目の夢舞台を逃し、試合後、英紙「ザ・サン」によると、ブッフォンはこう語ったという。

「このような終わり方にあって後悔の思いもある。イタリアサッカー界には確かな未来がある。我々にはプライドも、能力も、決断力もあり、躓いた時も巻き返しを図ってきた。サッカーであれば、勝つことも負けることもある。称賛も非難もみなで分かち合うものだ」

 涙でアズーリのユニホームに別れを告げた希代の名GKは、未来を次代に託し、ユベントスでピッチに立ち続ける。選手としての闘志はまだ、消えたわけではない。