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家電量販サバイバル 宮嶋社長のビジネス戦略

80年代頃から成長を続けている家電量販店業界だが、家電不況と言われる時期もあった。成長を続けて生き残っていくには業界再編によって勝ち組となる道を模索しなければならなかった。

2007年にビックカメラはエディオンとの資本業務提携契約を結ぶが解消に至った。その後、2010年にソフマップ、2012年にはコジマを傘下にした。
しかし今でも『コジマ』の名前は残っている。

「どうして、ビックカメラで統一しないんですか!?」とタケ小山。

「ビックカメラは都市型、ターミナル型、大型というコンセプトです。一方のコジマは郊外型で、業界は一緒でも業態は違うんです。子会社になったからといって、ビックカメラブランドにしてしまえば、コジマに通い慣れたお客様は離れてしまいます。お客様が求めるコジマブランドを大事にしながら、ビックカメラならではの深い品揃えを取り入れることで、今までより特徴のある魅力的な店舗になると考えています」

その典型的な店舗が最近増えつつある『コジマ×ビックカメラ』だ。

ただすべてダブルネームにするのではなく、地域性を考慮して都市型と地方・郊外型を使い分けるのだそうだ。コジマ単独での新店もありえると言う。

違う業界とのコラボレーションという面白い試みもしている。『ビックロ』だ。
キッカケは、新宿東口の旧三越のビルにユニクロと一緒にテナントとして入ることになった際、柳井社長が訪ねて来られて提案してくれたそうだ。

「ビックロのお客様はビックカメラのカードを持っていない人が多かったんです。ユニクロは女性客が多く、ビックカメラは男性客がほとんどという事実を改めて実感しました」

女性にとって家電量販店はひとりでは入りづらいイメージがある。目に見えない垣根をとっぱらってくれたのが『ビックロ』だった。

「ビックロというお洒落な店舗ができたことで、新しく女性のお客様が増えました。そしてビックカメラの名前が女性にも浸透するようになったんです」

ビックカメラというブランドイメージが変わった価値あるプロジェクトだった。

ビックカメラ宮嶋丸の羅針盤

小売業はモノを売ることが本業ではあるが、それ以外の取組みがその会社のブランドイメージを左右することがある。

オフィスの入口付近にソフトボールのポスターが貼ってある。「女子のソフトボールを応援しているんですね」とタケ小山。

2015年、上野由岐子選手を擁する名門女子ソフトボール部の『ルネサスエレクトロニクス高崎』をビックカメラが引き継ぎ『ビックカメラ女子ソフトボール高崎(愛称はビックカメラ高崎BEE QUEEN)』として活動している。

また、ロンドン世界陸上の男子50km競歩で銅メダルを獲得した小林快選手、日本女子競歩界の新星、岡田久美子選手を擁する陸上部を創設した。

「今、女子ソフトボールと陸上の競歩を応援しています。やや地味なスポーツではありますが、応援に行ったり、社員同士でスポーツを楽しんだり、スポーツを通じて社内での結束力、一体感が生まれました。いい効果がでています」と宮嶋社長。

今年の6月、東京・豊島区に保育園「Bic Kids」を開園したビックカメラ。家電量販店では初の試みだ。

「働き方改革をしないといけない。シフト制にして子どもを預けやすくしました」

年中無休で、開園時間は勤務時間に対応し易いように午前8時から午後9時。従業員の子どもを中心に受け入れるが、近隣の住民も利用できるそうだ。

家電量販店初の試みといえば、仮想通貨『ビットコイン』をいち早く導入したのもビックカメラだ。

「まだまだこれからですが、お客様にとって便利なことを目指すという観点から仮想通貨を取り入れました。支払い手段は多岐に渡った方がいいはずですから」

1959年生まれの宮嶋社長は「最先端の商品が多いので、若い人の意見を吸い上げ取り入れています。それを反映できるようにしていかないと店舗の魅力が失われてしまうのではないかなと思っています」と積極的に若手の意見を聞くことにしている。流行を生み出す若者の感性をキャッチして生かすことができればヒットにつながる可能性がある。

小売業はモノを売ることが本業ではあるが、それ以外の取組みがその会社のブランドイメージを左右することがある。

オフィスの入口付近にソフトボールのポスターが貼ってある。「女子のソフトボールを応援しているんですね」とタケ小山。

2015年、上野由岐子選手を擁する名門女子ソフトボール部の『ルネサスエレクトロニクス高崎』をビックカメラが引き継ぎ『ビックカメラ女子ソフトボール高崎(愛称はビックカメラ高崎BEE QUEEN)』として活動している。

また、ロンドン世界陸上の男子50km競歩で銅メダルを獲得した小林快選手、日本女子競歩界の新星、岡田久美子選手を擁する陸上部を創設した。

「今、女子ソフトボールと陸上の競歩を応援しています。やや地味なスポーツではありますが、応援に行ったり、社員同士でスポーツを楽しんだり、スポーツを通じて社内での結束力、一体感が生まれました。いい効果がでています」と宮嶋社長。

今年の6月、東京・豊島区に保育園「Bic Kids」を開園したビックカメラ。家電量販店では初の試みだ。

「働き方改革をしないといけない。シフト制にして子どもを預けやすくしました」

年中無休で、開園時間は勤務時間に対応し易いように午前8時から午後9時。従業員の子どもを中心に受け入れるが、近隣の住民も利用できるそうだ。

家電量販店初の試みといえば、仮想通貨『ビットコイン』をいち早く導入したのもビックカメラだ。

「まだまだこれからですが、お客様にとって便利なことを目指すという観点から仮想通貨を取り入れました。支払い手段は多岐に渡った方がいいはずですから」

1959年生まれの宮嶋社長は「最先端の商品が多いので、若い人の意見を吸い上げ取り入れています。それを反映できるようにしていかないと店舗の魅力が失われてしまうのではないかなと思っています」と積極的に若手の意見を聞くことにしている。流行を生み出す若者の感性をキャッチして生かすことができればヒットにつながる可能性がある。


それで誕生したのが『ビッカメ娘』。店舗の擬人化だ。店舗ごとに擬人化された女の子のキャラクターがSNSで発信するというもので、なんとフォロワーは25万人もいる。

「女の子が発信するだけで、興味を持ってもらえる。各店舗にはキャラクターの等身大パネルがあって、夏季限定で団扇も配布した。それを集める目的で来店するお客様も増えているんです。そんな集客の仕方は、ボク等の世代ではなかなか思いつかないんじゃないかな」

家電量販店業界のこれから家電量販店業界のこれから

再編が続く家電量販店業界。さらに、インターネット通販が黒船の様な脅威の存在となるなど、今後の勢力図はまだまだ混沌としている。

ネットにはネットの強みがあることをわかった上で、実店舗とネットの両方を持つ強みを訴えていかなければならないと宮嶋社長は言う。

「家電は白物と黒物があります。洗濯機や冷蔵庫など白物は使い方で困ることはほとんどありませんが、テレビやパソコン、スマホなどの黒物は次々と新しい機能がでてきて使いこなせない。そういったお客様の困りごと、より快適に使っていただくためのお手伝いをするのが実店舗の得意とするところです」
「更に、お店に来ていただければ、お酒やスポーツ用品、他にもこんなものまであるんだ!と想像以上の品揃えで喜んでもらえるはずです」

実際に見て触れて、店員さんとのコミュニケーションの中から自分が求めている商品を見つけ出す。実店舗ならではの買い物体験だ。

ここ数年、家電量販店は異業種への参入を模索し続けている。特に家電などとセットで考えることができるリフォーム事業へは、家電量販店の7割以上が参入している。

ビックカメラは早くからお酒や薬の販売をしていたが、この11月から専門店をオープンさせる。主に医薬品や日用品、酒類を中心に、各家電を取り扱う予定の『ビックカメラセレクト』と玩具専門の『ビックトイズ』だ。

「この業界の面白さってなんですか?」とタケ小山が尋ねた。

「やはり時代の先取り、生活に密着している非常に近いところの製品を取り扱っているので、未来が想像できる業界だと思う」

ビックカメラの2代目社長に就任して12年。だがまだ58歳。「社長としてまだまだやりたいことがあるのでは?」とタケ小山。

「たくさんあります。我々のテーマは“進化し続ける専門店の集合体”です。しかしまだまだそこまでは到達していません」

家電量販店という枠を突き破って『進化し続ける専門店の集合体』を目指すビックカメラ。

「今は、2020年までに売上1兆円を目標にして頑張っています」

宮嶋宏幸社長の今後の戦略に注目していきたい。

再編が続く家電量販店業界。さらに、インターネット通販が黒船の様な脅威の存在となるなど、今後の勢力図はまだまだ混沌としている。

ネットにはネットの強みがあることをわかった上で、実店舗とネットの両方を持つ強みを訴えていかなければならないと宮嶋社長は言う。

「家電は白物と黒物があります。洗濯機や冷蔵庫など白物は使い方で困ることはほとんどありませんが、テレビやパソコン、スマホなどの黒物は次々と新しい機能がでてきて使いこなせない。そういったお客様の困りごと、より快適に使っていただくためのお手伝いをするのが実店舗の得意とするところです」
「更に、お店に来ていただければ、お酒やスポーツ用品、他にもこんなものまであるんだ!と想像以上の品揃えで喜んでもらえるはずです」

実際に見て触れて、店員さんとのコミュニケーションの中から自分が求めている商品を見つけ出す。実店舗ならではの買い物体験だ。

ここ数年、家電量販店は異業種への参入を模索し続けている。特に家電などとセットで考えることができるリフォーム事業へは、家電量販店の7割以上が参入している。

ビックカメラは早くからお酒や薬の販売をしていたが、この11月から専門店をオープンさせる。主に医薬品や日用品、酒類を中心に、各家電を取り扱う予定の『ビックカメラセレクト』と玩具専門の『ビックトイズ』だ。

「この業界の面白さってなんですか?」とタケ小山が尋ねた。

「やはり時代の先取り、生活に密着している非常に近いところの製品を取り扱っているので、未来が想像できる業界だと思う」

ビックカメラの2代目社長に就任して12年。だがまだ58歳。「社長としてまだまだやりたいことがあるのでは?」とタケ小山。

「たくさんあります。我々のテーマは“進化し続ける専門店の集合体”です。しかしまだまだそこまでは到達していません」

家電量販店という枠を突き破って『進化し続ける専門店の集合体』を目指すビックカメラ。

「今は、2020年までに売上1兆円を目標にして頑張っています」

宮嶋宏幸社長の今後の戦略に注目していきたい。


文化放送『The News Masters TOKYO』のタケ小山がインタビュアーとなり、社長・経営者・リーダー・マネージャー・監督など、いわゆる「リーダー」や「キーマン」を紹介するマスターズインタビュー。音声で聞くには podcastで。
The News Masters TOKYO Podcast
https://itunes.apple.com/jp/podcast/the-news-masters-tokyo-podcast/id1227381972

文化放送「The News Masters TOKYO」http://www.joqr.co.jp/nmt/ (月〜金 AM7:00〜9:00生放送)
こちらから聴けます!→http://radiko.jp/#QRR
パーソナリティ:タケ小山 アシスタント:小尾渚沙(文化放送アナウンサー)
「マスターズインタビュー」コーナー(月〜金 8:40頃〜)

【転載元】
リーダーズオンライン(専門家による経営者のための情報サイト)
https://leaders-online.jp/