ベルギー戦の予想スタメン。右ウイングには浅野、アンカーは山口が先発か。

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 11月14日、日本代表は国際親善試合のベルギー戦に挑む。会場はベルギー・ブルージュのヤン・ブレイデルスタディオン。キックオフは現地時間 20:45 (日本時間 15日4:45)を予定している。
 
 FIFAランキング5位の強豪国ベルギーとの一戦を、ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「我々の長所、そして弱点がさらに見られる試合になるでしょう」と捉えている。
 
 4日前のブラジル戦は1-3というスコア以上に実力差を痛感させられた試合だったが、指揮官は「ブラジル戦から10人入れ替えて、ベルギーのような質の高いチームと対戦すれば大きなリスクを伴います」とメンバーの大幅な変更は考えていない。それでも「2〜3人、入れ替える可能性はあります」とも語った。
 
 予想される大きな変更点は、ブラジル戦は先発した長谷部誠がベンチスタートとなりそうなことだ。冒頭15分だけ公開された前日練習で、最初のランニングではチームメイトたちと一緒に走っていた長谷部だが、その後のフィジカルメニューからは外れてランニングを続けていただけに、ベルギー戦のスタメンは考えにくい。
 
 長谷部不在の中盤は、山口蛍、井手口陽介、そして長澤和輝か。12日の練習で実施された紅白戦では、主力組と見られるチームに彼ら3人が入り、中盤の形は「アンカー+2インサイドハーフ」だった。
 
 アンカーに山口が収まり、2枚のインサイドハーフに井手口と長澤が並ぶ。出場となれば代表デビューとなる長澤は、「積極的に自分の持っているものを出すしかない」とベルギー戦に向けた意気込みを口にした。
 
 守備陣は、ブラジル戦に続いて川島永嗣がゴールマウスに立ち、最終ラインは右から酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友佑都の顔ぶれに。今のハリルジャパンで守備は最重要テーマだけに、今回の欧州遠征ではその土台となるセクションはあまりいじらず、練度向上を優先させてもおかしくはない。指揮官が考える現状のベストの編成で、タレント揃いのベルギーの攻撃陣に対抗する。

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 前線の3枚は、CFの大迫勇也、左ウイングの原口元気はそれぞれのポジションでファーストチョイスとなる選手。一方で流動的な右ウイングは、ブラジル戦で先発した久保裕也ではなく、浅野拓磨が抜擢されそうだ。
 
 浅野はブラジル戦で途中出場から躍動感溢れるプレーを披露。痛恨のシュートミスでネットを揺らせなかったが、決定的な場面に絡んでみせた。コンデイションも良さそうなだけに、先発のチャンスを与えられるのではないか。
 
 ブラジル戦からの変更は、長谷部→長澤、久保→浅野のふたりだけ。必要最低限のメンバーチェンジで、欧州の伝統国との貴重なテストマッチに挑む。
 
 ベルギー戦の焦点のひとつは、「ハイプレスとリトリートの使い分け」だ。圧倒されたブラジル戦の前半で十分に機能させられなかった守備戦術であり、今度こそ選手全員で意思統一を図り、状況に適した守備ラインをスムーズに設定し、相手の攻撃を寸断したい。
 
 守備が安定しなければ、攻撃にも良い形でつなげられない。個々の的確な判断とデュエルの激しさで失点を阻止し、相手が焦れて前がかりとなった背後をいかにスピーディに突いて、ゴールチャンスに結び付けられるか。
 
 実力差は明らかで、再び苦戦を余儀なくされそうだが、意地を見せたい。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)