ママ友が不倫していることを自慢します…(写真:tomos / PIXTA)

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私は現在、2人の子どものシングルママです。元夫は不倫を繰り返し、抗議すれば謝るどころか、逆ギレする人でした。下の子がまだ3歳で育児に手のかかる私に、「お前も外で発散すればいい」と言う始末でした。
おカネにも執着深く、夫婦仲が最悪になると、「俺はお前の実家の財産目当てでお前と結婚したのかもしれない」とも言われました。それなりの恋愛期間を経て心底信頼して結婚した私は、不倫問題にこの言葉が重なり、大きなショックを受けました。
不倫は辞めないくせに離婚を拒否する元夫を、半ば追い出す形で離婚しました。今は実家の助けを受けながら、私も仕事をし、3人で穏やかに幸せに暮らしています。
そんな中、医師の妻であるママ友が、W不倫をしていると告白してきました。いっさい悪びれることなく、旦那も若い子と不倫しているからお互い様だと言い、自分は女性としてもとても充実していると自慢しました。高級外車を乗り回し、子宝にも恵まれている彼女から、まじめすぎる自分が否定されたようで、みじめでした。
それを聞いた日、私は子どもが寝静まった後でなぜか1人で号泣してしまいました。他人の不幸まで望んでしまう自分もいます。まじめに生きてきた者が割を食う世の中なのだろうかとむなしくもなりました。この世の中は、正直者が馬鹿を見るのでしょうか。
うさぎ

うらやましがる理由はまったくない


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そのママ友をうらやましがる理由はまったくありません。それどころか、そのママ友を友人のままにしておく理由もありません。うさぎ様には、つまらない相手との不倫より、よっぽど充実した人生の過ごし方があるということを、お伝えしたいと思います。

私の本心は、お互いに高め合えず信頼し合えなくなった夫婦は皆、きっぱりと別れるべきだというものです。ですから不倫を認める夫婦など、個人的にはとても不潔に思い、軽蔑しています。

私はうさぎ様とは友人になれると思います。これに対し、近づきたくもない人種が、ご相談文中のW不倫をしている医師夫人のような人たちです。うさぎ様は、そのような最低の人の言葉のどこに傷ついたのでしょうか。あなたのほうがずっと人間が上等で、幸福な人生を歩んでおられるではありませんか。

不倫自慢は、卑しい人間のすること

不倫行為は、公に自慢するものでしょうか。いうまでもないことですが、自慢をするようなものではありません。どうしても他人と通じたいというのであれば、離婚して正々堂々とした関係に持ち込むべきなのです。ましてW不倫を(暗黙かどうか)公認し合っている夫婦など、おそらく世間体や利害関係で夫婦の体裁を保っているにすぎず、これの何が「幸福」な家庭環境でしょうか。

大体どのような愛情も、2〜3年も経てば薄れるかなくなるもので、その代わりに時間とともに深まるのが情だという人がいますが、ある意味、言い得ています。既婚者が、配偶者以外に好きな人が現れる都度、自制心なく感情のまま動くとなれば、どうなるでしょうか。結末は、世の中は無責任な不倫カップルだらけということになります。

最近はテレビドラマなどでこのような生き方が市民権を得てきているようですが、そのような浅薄な家族関係よりも、誠実に家族と生きるほうが幸せだと自信をもって考える人を、私は応援したいと思います。

ところで最近話題になった“不倫議員”たち、それでも「一線は越えていない」と言っています。真偽はともかく、あなたのママ友の医師夫人に比べればこの人たちは恥を知り、不倫のための不倫でなかった点で、同情の余地がなくもありません(あくまで余地ですが)。

それほどに私には、まず不倫ありきのその医師夫人の自慢話は不潔でむなしく、もの悲しくさえ聞こえます。

不倫の世界(?)では、“医師夫人”という肩書は、“売り”なのだそうです。それに高級外車ですから、その条件にふさわしいカネ遣いもせねばなりません。こういう人は、カネの切れ目が縁の切れ目になるからです。しかも若さが失われていくのと反比例して、タカラジェンヌのようなお化粧をせねば持たなくなるなど、はた目にも気の毒な姿になっていくそうですよ。羨ましいどころか、今から気の毒でなりません。

一時的な享楽的な生き方と浅薄で快楽的な満足よりも、家族に責任をもって誠実に生きるほうが、羨ましく高潔な生き方だと私は思います。

人生は不公平だが、誠実に生きるしかない

世界の子ども人口の10人に1人は飢えているそうです。人間は、胎内に宿ったときから不公平なのです。人生の最後だって善良に生きた人が、何年も苦しんで力尽きて逝く人もいれば、悪事を重ねた人が、楽にポックリ逝くケースを考えてください。正直者が必ず報われるとは限りません。

だからといってうさぎ様は、報われるかバカを見るかは別にして、誠実に生きるしかない方だとお見受けしました(一瞬動揺しましたが)。人生は、結果さえよければいいのではなく、そこに至るまでの一日一日が、納得いくものでなければならないはずで、あなたの生き方に、私はとても敬意を覚えます。

あなたはまず、夫の不倫を抗議し続けました。これは夫婦ならではの会話ですが、元夫は、会話にもならない応対しかできない人でした。次にその不誠実さを見極め、追い出す形で離婚しました。これはエネルギーのいることで、生きることに誠実で、能力がないとできないことです。

私に言わせれば、先の不倫夫婦などは夫婦の会話ができず、さりとて離婚する気力も能力もないバカップルなのです。あんな夫婦に育てられる子どもたちこそ気の毒で、先行きが心配です。そしてそんな医者にはかかりたくないものです。

夫人の自慢話が広まり、その医院の経営が傾くことを祈るのみです。それで少しは、公平になるかもしれません。

女性としての充実は、浮気ではなく、人間として充実すること。

年を重ねてしみじみ思うことの1つは、大好きな仕事に就くとか、そのほか生きがいとなるもの、または熱中できる特技か趣味の1つや2つを、若い頃から意識して持つべきだということです。

もちろん、信頼し支え合うパートナーがいることに越したことはありませんが、これは運や縁など、1人の努力だけではどうにもならない要素があります。しかし、前者は若い頃からの心掛け次第で獲得できるもので、人生が充実するかどうかを左右する問題です。

たとえば80代中頃の黒柳徹子さんは、90歳から趣味の政治の勉強を始める計画だそうです。瀬戸内寂聴さんもそうですが、いつからが老後ですかと尋ねたくなるほど、旺盛な活動をしておられます。

それに引き換えますと私の周囲には、60代なのにテレビを見る以外には関心事がないという人が何人かいますが、そのような人たちは何事につけ消極的で悲観的です。天職を持てなかったのは才能などとも関連することですが、趣味や生きがいなどは、若い頃から真剣にアンテナを張り、努力して親しんでおくことができたはずだと思わざるをえません。

私事ですが、私は子育て中の忙しいときに誘われて、渋々と観劇したのが、全盛時代の先代市川猿之助さんの「ケレン」ものでした。歌舞伎の知識は皆無な私ですが、説明するのは難しいのですが、なぜかその日、私は猿之助さんに感動し、癒やされ、勇気を得たのでした。この春も、市川海老蔵さんの『助六』などを観劇しましたが、そして歌舞伎通の人からみればいまだに素人観劇なのですが、歌舞伎のチケットを手にした瞬間から、理屈抜きで幸福な気持ちになります。

人生を豊かにするのは不倫ではない

これは1例ですが、今の私を充実させてくれるものの多くは、若い頃の忙しいときに覚えたものが結構あります。芸術的なセンスのない私ですが、自分の世界に閉じこもらず、そして苦しいときには励ましてくれ、さまざまな世界に誘ってくれた友人たちのおかげで、私自身の関心事や楽しみとする範囲は、とても広まりました。

何に充実感を覚えるかは人それぞれですが、少なくとも他人のレベルの低い言葉と比較して、自分をみじめだと思ってはいけません。

不倫行為で女性として充実する人など、あなたのお友達ではないですよね? そんな種類の幸福など、あなたは求めていませんよね。しっかりなさってください!