「岡田ジャパンもそうだった」 日本代表GKが思い描くロシアW杯の戦い方とは?

写真拡大

西川が感じる“W杯仕様”のチーム作り 「ブロックを作って堅守速攻でいく」

 2015年3月にバヒド・ハリルホジッチ監督が就任した日本代表は、今回の11月欧州遠征まで2年8カ月の月日を費やして強化を続けてきた。

 2018年6月のロシア・ワールドカップ(W杯)まで残り7カ月となるなか、10日のブラジル戦(1-3)と14日のベルギー戦は世界との距離を計る試金石と位置付けている。今まさに“W杯仕様”のチーム作りを進めているが、GK西川周作(浦和レッズ)は「岡田ジャパンもそうだった」と語り、2010年南アフリカW杯で16強に勝ち進んだ岡田武史体制に似たスタイルになると明かしている。

 今回の欧州遠征で8カ月ぶりの代表復帰を果たした西川は「僕は一度外されて、また戻って来たので、他の二人のキーパーのポジションを越えていかないといけない。チャレンジ精神を持ちながらやっていきたい」とベルギー戦出場に意気込む。

 ハリルホジッチ体制の初戦となった2015年3月27日の国際親善試合チュニジア戦(2-0)にも招集されていた西川は、15年に守護神の座を奪い取ったものの、17年は浦和でのパフォーマンスが安定せずに代表から長らく選外となっていた。チームから一度離れたことで、改めて“ハリル・スタイル”への考えを深めたという。

「最初の頃と比べても(戦い方は)変わっていない。守備はブロックを作って、セットプレーやカウンターで一つ入ればという狙いがある。当初から縦に速くと言っていたし、攻撃はそれで貫いている。守備もブロックを作って堅守速攻という感じでいくんじゃないかな」

日本サッカーに息づく2010年W杯の成功体験

 さらに西川はロシア大会を見据えて、「W杯もベースはそれで戦っていくんじゃないかな。久しぶりに来てみて、改めて感じました」と明かしている。今回の遠征を含めて、堅守速攻スタイルのベースアップを図っている真っ最中だが、西川の脳裏に浮かんだのは岡田体制の日本代表だった。

「W杯になると、ブラジルのように強い相手も同じグループに入ってくる。そうなると、ブロックを敷いて堅守速攻になる。岡田ジャパンとかも、やっぱりそうだった。短期決戦の時はそうなっていくイメージがあります」

 南アフリカW杯での日本代表はGK川島永嗣、CB田中マルクス闘莉王と中澤佑二、左SB長友佑都、右SB駒野友一が後方を固めた。中盤はアンカーに阿部勇樹、インサイドハーフに遠藤保仁と長谷部誠が入り、3ボランチ気味にプレー。前線は1トップに本田圭佑、両翼に大久保嘉人と松井大輔が配置され、堅守速攻を体現した。

 岡田ジャパンは16強のパラグアイ戦で惜しくもPK戦の末に散ったが、日本サッカー界にとってはある種の成功体験でもある。西川の目には、現代表と岡田ジャパンが重なって見える部分もあるようだ。

【了】

大木 勇(Football ZONE web編集部)●文 text by Isamu Oki

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images