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PCよりもスマートフォンに馴染んでいる世代が増えているが、キー入力もわれわれが長年馴染んだキーボードよりも、スマートフォンのフリック入力の方が速いという若者も少なくない。先日、都内の電車に乗り合わせた20代とおぼしきサラリーマンの男性が、素早くスマートフォンを両手で固定しつつ、忙しくタップしている様子が視界の端に入った。

ゲームでも楽しんでいるのだろう、と思っていたが、目を向けるとフリック入力を行っているようである。そのスピードが目にも留まらぬ速さで、まるでプログラマーがキーボードでコードを書き上げるようだった。

一方、長年QWERTYレイアウトのキーボードに慣れたPCユーザーにとって、10キーレイアウトでの入力は厳しく感じる場面がある。そこで試してほしいのが、Microsoftが提供するアプリケーション「SwiftKey Keyboard(以下、SwiftKey)」だ。

iOS版は日本語に対応していないため、Android版をベースに話を進めるが、SwiftKeyは予測変換と入力訂正機能を備えたキーボードアプリケーションだ。Microsoftが2016年2月に企業買収し、自社ブランド製品として提供を続けている。

筆者は以前から存在を知っていたものの、普段はiPhoneを使っているため、使用する機会に恵まれることはなかったのだが、先日Androidデバイスを購入してSwiftKeyをためしてみたところ、その良さを実感した。

SwiftKeyの優れた点を端的に述べれば、PCのQWERTYレイアウトをそのまま使えることだ。スマートフォンのサイズを考慮すれば10キーレイアウトの方が入力しやすいとはいえるが、最近のスマートフォンは大型化が進んでおり、昔のフィーチャーフォンと同じ感覚で片手入力することが難しくなりつつある。

また、フリック入力にどうしても慣れない筆者のような年配層にも有益だ。キーボードを指でなぞるスワイプ操作で、単語を自動確定するSwiftKey Flowは英語キーボードのみの機能だが、それでもSwiftKeyはMicrosoftが買収する前から、ニューラルネットワークを利用して文字入力を効率化するアプリケーションとして有名であり、予測変換は十分使い物になるという印象だ。

SwiftKeyはデザイン的にも面白い取り組みしている。公式ブログによると、Microsoftはナショナルジオグラフィックなどに作品を提供している冒険写真家のKeith Ladzinski氏の写真を、SwiftKeyのテーマカスタマイズ機能で利用できる契約を結んだと発表している。

ひとまず筆者はAndroidの既定キーボードをSwiftKeyベータ版(Windows 10 Insider Previewのようなもの)に変更したが、前述の通り、普段はiPhoneを使っているため、SwiftKeyの利便性を日常的に感じるのは難しい。

SwiftKeyはAndroid版から提供を開始したこともあってか、Android版の方が機能的に先行するのは致し方ないが、筆者を含めたフリック入力に不慣れなiOSユーザーは、もうしばらく待たなければならない。だが、SwiftKeyの存在を頭の片隅に置くか、アプリケーションをインストールして日本語対応時に試してみることをお薦めする。

阿久津良和(Cactus)