戦前に創業した日本のホテルで、建物を維持し、文化財などの指定を受けている9つのクラシックホテルが連携し、2017年11月9日に「日本クラシックホテルの会」を設立した。同会は、日本のホテル文化の豊かさを国内外に発信することを目的とし、活動する。写真は、加盟ホテルの代表らが開いた発足記念発表会の様子(2017年11月9日撮影)

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日本ならではのクラシックホテルの魅力を国内外に発信

戦前に創業した日本のホテルで、建物を維持(改修、復元も含む)し、文化財や産業遺産などの指定を受けている9つのクラシックホテルが連携し、2017年11月9日に「日本クラシックホテルの会」を設立した。同会は、日本のホテル文化の豊かさを国内外に発信することを目的とし、共同で販促商品を企画するなどの活動を展開していく。事務局があるホテルニューグランド(横浜市中区山下町10)で発足記念発表会が行われた。

同会加盟ホテルは次の通り。※創業・開業順
・日光金谷ホテル(創業1873年、栃木県日光市) ・富士屋ホテル(創業1878年、神奈川県箱根町) ・万平ホテル(創業1894年、長野県軽井沢町) ・奈良ホテル(創業1909年、奈良市) ・東京ステーションホテル(創業1915年、東京都千代田区) ・ホテルニューグランド(1927年開業、横浜市中区) ・蒲郡クラシックホテル(開業1934年、愛知県蒲郡市) ・雲仙観光ホテル(創業1935年、長崎県雲仙市) ・川奈ホテル(開業1936年、静岡県伊東市)

西洋のホテル文化を日本において導入してきた先人の足跡を現代に伝え、歴史と伝統を守り続ける9つの日本のクラシックホテル。古き良き時代を懐かしむ顧客世代はもとより、オーセンティックな味わいに目を向ける若い世代の顧客層、訪日外国人客獲得のために手を結び、共同で販促商品の企画やPR活動を展開するほか、人材交流などでサービス向上を目指す。

 

スタンプを集めるパスポートやカクテルを販売

具体的な活動内容として、「クラシックホテルパスポート」「クラシックカクテルフェア」の実施を発表した。

「クラシックホテルパスポート」は、同会加盟ホテルに宿泊した際に記念スタンプを押印するもので、各ホテルで1冊1500円で販売する。最初に宿泊したホテルから3年の間に、4つのホテルに宿泊してスタンプを集めた方に、9つのホテルの中から好きなホテルのメインダイニングが利用できるペア食事券を贈呈する。9つすべてのホテルに宿泊してスタンプを集めた方には、好きなホテルのペア宿泊券を贈呈する。なお、同じホテルに宿泊した際は、スタンプは1つとなる。
 

「クラシックカクテルフェア」は、長い歴史の中で愛されてきた、縁あるカクテルや記念カクテルを各ホテルが1種類ずつ用意し、9つのホテルのどこへ行っても9種類を楽しむことができるというもの。各ホテルのバーテンダーが集まり、互いのカクテルの味を研究し、共通メニューとして提供する。実施期間は、2017年11月9日(木)〜2018年3月31日(土)まで。

上画像の左から、万平ホテル「霧の軽井沢(1544円)」、奈良ホテル「マントルピース(1782円)」、富士屋ホテル「レッドライオン(1338円)」、ホテルニューグランド「横浜開港カクテル ウイスキートディ(1722円)」、日光金谷ホテル「旧金谷ホテルスペシャル(1306円)」、蒲郡クラシックホテル「ビーナスアイランド(1300円)」、東京ステーションホテル「東京駅(1430円)」、川奈ホテル「川奈ホテルスペシャル(1309円)」、雲仙観光ホテル「Shine〜圀の輝り〜クニノヒカリ(1620円)」 ※価格はすべて税、サ料込

 

9つのクラシックホテルが連携し、その魅力を磨き上げる

同会事務局を務めるホテルニューグランドの濱田賢治 代表取締役社長は「日本のクラシックホテルには、和風・東洋・西洋が混然一体となった魅力がある。連携して磨き上げ、日本独自のホテルブランドを国内外に発信していきたい」と、意気込んだ。

同会の情報は日本語と英語を併記した「日本クラシックホテルの会」ウェブサイトで発信する。共同ポスターやパンフレットも制作したほか、オリジナル フレーム切手セット「Japan Classic Hotels」(82円シート×10枚、各ホテルポストカード9枚セット、2000円税込)も2017年12月15日(金)より発売予定となっている。

(文:田辺 紫)