マツコ・デラックスさん(2015年9月撮影)

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タレントのマツコ・デラックスさん(45)がめまいを訴えて入院した。耳の奥の内耳にある三半規管にウイルスが入ったためと報じられている。

「めまい」とひとくくりに考えるかもしれないが、実は重大な病気のサインかもしれない。国立循環器病研究センターはウェブサイトで「軽視してはいけない」と警鐘を鳴らしている。

睡眠不足やストレスが大敵

複数の報道によるとマツコさんは、2017年11月10日に医師の診察、入院する数日前から、めまいがあったという。ただ入院は大事をとったためで、点滴や投薬治療で快方に向かっているようだ。

異常が見つかった三半規管は、平衡感覚をつかさどる器官。11月13日放送の「ビビット」(TBS系)に出演した耳鼻科医の蔵内隆秀氏によると、中耳より脳に近い内耳にある三半規管にまでウイルスが入るのは比較的珍しい。また、めまいの8割は、三半規管の不調による。

今やテレビでその姿を見ない日はないほど売れっ子のマツコさんだけに、日々の体調管理の難しさや仕事のストレスの蓄積は考えられる。実はこれらが、実際にめまいを起こす病気につながる。

ひとつはメニエール病だ。「ビビット」MCの女優、真矢ミキさん(53)も経験したという。突然発症し、「目がいつもぐるんぐるんして、生活できない。寝返りをしても目が回る」とその苦しさを明かした。真矢さんの場合は飲酒や寝不足、仕事で気を遣うことが多いときに症状がひどかった。原因について最も影響が大きいのは睡眠不足だと、蔵内医師は指摘した。

もうひとつ、番組で取り上げたのが「頭位(とうい)めまい症」。出演者でお笑い芸人のカンニング竹山さん(46)が20代で患ったと話した。当時は借金がかさみ、芸人としてもまだまだで将来の不安が大きくストレスが膨れ上がっていたと明かす。今も、年末で多忙になるとストレスからめまいを起こすという。女子サッカー「なでしこジャパン」で活躍した澤穂希さん(39)も2012年に発症し、一時休養を余儀なくされた。

耳だけでなく首や脳の異常の場合も

国立循環器病研究センター循環器病情報サービスのサイトによると、耳の異常によるめまいの特徴は、「原因がどれであってもほとんど例外なく回転性めまいを生じ、突然始まります」。

メニエール病と頭位めまい症(良性発作性頭位性めまい)の違いは、めまいが続く時間だ。前者は5分〜10分と長いが、後者は数十秒以内で治まる。いずれも繰り返すことが多く、投薬や点滴で治療するほか、睡眠やストレス発散といった生活の見直しも大切だ。

一方で「めまいの起こる仕組みはかなり複雑で、耳、眼、首、脳などいろいろな部位の異常が関係している場合があります」とも説明する。場合によってはうつ状態や、脳の異常が起きている可能性もある。めまいだけしか症状が出ていないのに、実は脳梗塞が隠れている場合がある。早めに医療機関を訪れた方がよい。