カリスマ節約アドバイザーに聞く!「ふるさと納税」をお得に楽しむワザ

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応援したい自治体に寄附をすると、返礼品がもらえて節税にもなる「ふるさと納税」。

確定申告不要のワンストップ特例制度が2015年に導入され、ますます使いやすくなりました。

チャレンジしてみようかな、というママも多いのでは? 

­そこでカリスマ節約アドバイザーであり、「ふるさと納税」達人でもある丸山晴美さんに、ママ目線での楽しみ方を教えていただきました! 

­丸山さんが太鼓判を押すおすすめ返礼品もたっぷりご紹介しますよ♪

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※表記の納税額、返礼品の内容は変更されている場合があります。

お金のプロもハマった! 最強コスパ返礼品


節約ワザから財テクまで、お金に関するあらゆるお悩みにズバッと迫る丸山晴美さん。

節約アドバイザーとしてのキャリアは15年を超えますが、「ふるさと納税」をはじめたのは2014年と比較的最近。しかしその魅力にはすぐに引き込まれたと言います。

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「きっかけは、北海道浦幌町の返礼品『北の海の魚介セット』。今もラインナップされている大人気返礼品で、納税額5,000円とは思えない豪華な内容が当時から話題になっていました。

確定申告の手間はありますが、私はフリーランスなのでどうせしなくちゃいけないし、節税メリットもある。興味半分で納税してみたんです」

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ウワサの返礼品は1ヶ月ほどで到着。

「冷凍便をあけたら、地元産の海の幸がぎっしり6点も! 送料込みでこんなにいただいちゃっていいの? と本当にビックリしましたね」

丸山さんが「ふるさと納税」にハマるきっかけになった北海道浦幌町「北の海の魚介セット」(納税額5,000円)。十勝沖で水揚げされた新鮮な魚介類6点を、こだわりの製法で加工しています。

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ふるさと納税のお得さを実感した丸山さん、結局その年はさらに2つの自治体に計15,000円を納税。

「まずはとことんコスパ重視で! 納税額5,000円以下で返礼品を用意している自治体の中から、ポータルサイトで評判のいいものをじっくり探したんです。

たくさんあって迷いますが、家計の足しにもなるお米やお肉などの食品系を選ぶと間違いない。

この年発見した山形県最上町『春夏秋冬ふるさとセット』に入っていた芋煮たれは、のちに単体でリピするほどお気に入りになりました。返礼品を通して、今まで知らなかった名産品を知ることができるのは、いい経験だと思います」

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コスパ重視でチョイスした鳥取県琴浦町の「おまかせ鮮魚・干物セット」<写真上>と、山形県最上町「春夏秋冬ふるさとセット」<写真下>(納税額各5,000円)。「とにかくボリュームがあるので、生鮮品が届く時期は冷蔵庫のスペースに余裕をもたせておくのも必要」

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山形県米沢市「うまいたれ5本入り」(納税額10,000円/当時)。「和風の味つけはこれ1本! 使いやすくて日持ちもするので、おすそわけにも。生モノだけでなく、こういった調味料を選ぶのもおすすめです」

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寄附金から2000円を除いた金額分は、所得税が還付されたり、地方税が控除されて結局自分に戻ってくるため、実質2000円で豪華な返礼品を受け取ったことに。

丸山さんもそのお得さに驚き、ふるさと納税がますます楽しくなってきたそう。

地元ならではの、レアな特産品もゲット!


翌年からの納税先チョイスには、コスパだけでなく「家族で食べてみたい!」の視点もプラス。

「都会ではなかなかお目にかかれない、レアな特産品を手にできるのも『ふるさと納税』のメリット。

豪勢な伊勢海老やブランド果物などは息子も大喜びでしたし、地域の婦人会特製の漬物など、土地の人でないと味わえない手作り品に出会えたのも収穫です。

山梨県甲州市のワイン豚など今まで聞いたことのない銘柄のお肉を試せるのも楽しい!

あと私は貝星人なので(笑)、さざえをどっさりくれる佐賀県玄海町のふるさと納税は計3回もリピしています」

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そうして納税した自治体には、自然と愛着や親近感がわいてくるそう。

「返礼品には町の観光マップやクーポンが入っていて、眺めているだけでほのぼのと楽しい気分になれます。地図で調べたり、次の旅行先はここにしようかしらと思ったり。実際にでかけたこともあります」

それまで名前も知らなかった町や村に触れ、応援したいと思えるきっかけになるのも、「ふるさと納税」の魅力の一つなんですね。

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鹿児島県十島村の返礼品「路地びわ」<写真上>(納税額5,000円)は「トカラ列島のびわを食べてみたくなったこと」がチョイスの理由。高知県室戸市の返礼品「伊勢海老」<写真下>(納税額10,000円)は品切れ必至の限定品です。

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山梨県甲州市の返礼品「ワイン豚挽肉1.5kg」(納税額5,000円)。今まで聞いたことがなかった「ワイン豚」でしたが、食べてみたらとてもおいしく、本当は誰にも教えたくないほどのお気に入りだそう。

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佐賀県玄海町の返礼品「玄海町産さざえ」(納税額5,000円)は12月28日に実家に届くよう手配。「帰省の手土産がわりに。親戚一同でワイワイ食べたのも思い出です」

­「誰かに喜んでもらう」使い方も


魅力いっぱいの「ふるさと納税」ですが、注意すべきは届く時期。

「まとめて一気に申し込むと返礼品が同じころに到着し、食べきれなかったり、冷蔵庫におさまらなかったりすることが。発送月指定可の自治体が選べるポータルサイトを利用して、年間ベースでバランスよく届くよう計画をたてるとムダなく楽しめます」と丸山さん。

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さらに、

「返礼品はいずれも高品質ですし、送り先を指定できるものもあるから、ギフトやおすそわけに活用しても。私は親孝行もかねて、香川県三豊市の『黒豆甘煮、渋栗甘露煮・黄栗甘露煮詰め合わせ』(寄附金15,000円)を両親に贈りました。

2016年はたまねぎが不作だったこともあり、北海道新十津川町の返礼品『玉ねぎ(Lサイズ)20kg』をママ友に配って喜ばれましたよ」

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また、地震や災害などの発生時には「ふるさと納税」を活用した支援も有効だそう。

「『ふるさと納税』なら、被災自治体に支援金をダイレクトに届けられます。『復興支援』のほか、『子育て支援』『環境保全』など寄付したお金の使い道を選ぶことも可能です。復興支援の場合返礼品はありませんが、自分の想いをより明確な形でとどけられます」

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自然乾燥で貯蔵性も抜群。北海道新十津川町の返礼品「玉ねぎ(Lサイズ) 20kg」(納税額10,000円)。

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「家計の足しに」「好物やレアものをゲット」「シェアして楽しむ」などのほか、災害支援などにも活用できる「ふるさと納税」。

実質2000円の負担でOKなのだから、やらなきゃ損というもの! 

「専業主婦や扶養内パートをされているママの場合は、節税メリットは見込めませんが、所得税や住民税を払っているパパなら上限金額内で大いに楽しめるはず。家族で相談しながら、1度は経験して成功体験をしてみてほしいと思います」

と丸山さん。

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今から、かけこみでふるさと納税をしたい!という人には達人ならではのアドバイスも。

「返礼品の種類が多くて決めきれないということもありますよね。そんなときはポイント制を取り入れている自治体に寄附をするのも手。年内に寄附だけはしておいて、あとでゆっくりとポイントの分の返礼品を選ぶことができるんです」

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今年こそ、あなたもぜひトライしてみてはいかがでしょうか?

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【プロフィール】

丸山晴美

­「分かりやすくケチじゃない」楽しい節約をモットーに活動する節約アドバイザー。ファイナンシャルプランナーとしてお金の管理、運用のアドバイスも手掛けます。著書に『みんなが知らない頭のいいお金の増やし方』(宝島社)ほか。

オフィシャルサイト「らくらく節約生活。」はこちら

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取材・文/和田玲子

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