個々の状態や心情を察知し、言葉を投げかける手倉森コーチ。チーム全体を俯瞰したサポートを心掛けている。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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 ブラジル戦翌日の練習で、手倉森誠コーチと久保裕也が1対1で話し込む姿があった。
 
「パフォーマンスのことだよ」
 
 かつてリオ五輪を目指す世代別代表で一緒に戦ったストライカーに対し、同代表監督だった手倉森は、真剣な眼差しでアドバイスを送る。
 
 ブラジル戦は右ウイングで先発した久保だったが、前半だけで交代を告げられている。本人としては悔しい内容だったに違いない。フォローの意味も込めて、手倉森は言葉をかけたようだ。
 
 久保だけでなく、例えば昌子源とも「ディフェンスで感じたことを、確認し合っている」と言葉をかわす。もっとも、「みんなにも同じようなことを言ってるよ」と、チーム全体を俯瞰してのサポートを忘れない。
 
 パス練習では大きな声を張り上げてメニューを説明し、選手たちを鼓舞する。今では表舞台に立つ機会こそ減ったが、義理人情に厚く、細かい部分にまで目が行き届く手倉森は、さまざまな面でチームを下支えし、選手たちのモチベーションを引き上げている。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)

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