稼ぎたければ「時給の概念」を捨てることは、愛人もサラリーマンも同じ

写真拡大

 こんにちは。東條才子と申します。普通のOLをしつつ、常時4〜5人の富裕層男性から経済的な支援を受け、いわゆる「愛人」生活をしております。連載の第4回でもお話しましたが、愛人業は営業職と同じなんですね。今回は、その「営業」において、「時給」という考え方をしてはいけない、というお話です。

 これは愛人業を始める前からですが、都心を歩いていると「スカウト」に遭遇することがしばしばございます。私から妙なオーラが出ているのか、それとも付け入るスキがあるのか分かりませんが、細身の流行服に身を包んだ若い男性は皆、口を揃えてこう言うのです。

「愛人クラブ紹介しますよ。時給5000円は出ますんで!」

 笑止、笑止でございます。彼らは、より多くの素人女性を集めるためのウリ文句として「時給」の高さをアピールしているのでしょう。しかしながら、愛人業に「時給」という考え方はご法度です。特に、高額の契約を取るまでは、できるだけやめた方がよいでしょう。

 「このおじさんと2時間ディナーして、つまらない話に愛想笑いをして疲れたから、時給5000円以上もらわないと無理!」とか、「2件目のバーまで付き合ったのに、4時間でたった1万円なんて……この人、お金持ってないんだろうな。もう会いたくない」

 などと考える女性は多いものです。日頃から色んなアルバイトをしておりますと、時給に換算してしまうのは仕方ないですし、確かに合理的ではありますね。

 あまりに時給が低いデート(顧客訪問)が続きますと、疲弊してしまうのも事実です。愛人の営業は、1人のおじさまだけでなく、他の顧客にも時間を配分しないといけませんから。

◆愛人を囲う富裕層が評価されたいのは「お金」だけではなく「男の自分」

 しかし、富裕層男性には、そういった愛人女性の態度が、意外と伝わってしまうんです。「この子、自分との時間を時給に換算しているな」「自分の価値はお金でしかないんだろうな」と思われてしまったら、もうおしまいです。

 彼らには、自分がお金持ちだからこそ、若い女性とデートできているんだという寂しい自覚があります。だからこそ、「そうではない可能性」――お金以外の面で自分を評価してくれる女性がいるかもしれない! という妄想に、一縷の望みをかけているんですね。

 お金以外の部分とは、その人の「男らしさ」です。富裕層の男性は、お金だけでなく、「男」としての自分を、純粋に評価してほしいのです。

 ですから、「この女性は、僕のお金『しか』見ていないな」と思われてしまった時点で、彼らの心は冷めてしまいます。タクシー代として1万円を渡されて、リリースされてしまうでしょう。

 もちろん、富裕層男性にも、若い女性とみれば湯水の如くお金を使う「異次元緩和おじさん」はおりますが(どちらかというと医師に多いですねぇ)、彼らだって、「今日は2時間お付き合いしたのでハイ、さようなら。時給5000円ですからタクシー代は1万円以上ほしいです」という女性と、時給などまるで気にせず、遅くまでデートを楽しんでくれる女性、どちらを愛人にしたいかはハッキリしているでしょう。

 優秀な営業マンは、たとえ目先の利益が少なくても、見込みのある顧客に対しては、粘り強く訪問を続けるものです。愛人業も同じです。お客様相手に、「今月は3回訪問したから、契約を結んでくれないとキレるぞ!」なんて言ってはいけないのです。

 口には出さなくとも、心の中は顔に出ますから、相手に伝わってしまいます。そうやって目先の時給にとらわれ、男性に嫌われてしまっては元も子もありません。

 さて次回は、「時給で考える女」であると思われないために、プロの愛人が実践するテクニックについて具体的にお話しいたしましょう。

<文・東條才子>