そばよし(三越前)のかけそば(290円)

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 東京は立ち食いそば天国。どの駅の近くにも気軽に立ち寄れる店がある。近年は自家製麺や出汁にこだわる店も登場し、「早い、安い、旨い」の中で旨さが格段に向上した。ここでは、「ツユ」にこだわる注目の4店を紹介しよう。

 なお、最近は椅子があってゆったり食べられる店も増えているが、この記事では「立ち食いそば」の本質を「早い、安い、旨い」だと考え、椅子があっても「看板メニューが500円以下」「券売機がある」「提供がセルフ」であれば、「立ち食いそば」であるとした。

◆そばよし(三越前)

 すするたび、口いっぱいに鰹の香りが広がる絶品ツユ。このツユが実現できたのは、江戸時代から続く鰹節問屋の直営だからこそだ。本鰹、宗田節、鯖節の絶妙なブレンドで作られるツユは、もちろん化学調味料不使用。「ツユ多めで」と注文する客が多いのは、この店ならではだろう。

住所:中央区日本橋本町1-1-7
営業時間:月〜金 7時半〜20時
定休日:土・日・祝
*他に京橋店、神谷町店あり

◆そば千(馬喰町)

 そばが見る間に染まっていく、立ち食いそばらしい濃いツユが売り。しかし、しょっぱいのとは違い、出汁がしっかりきいているので、バランスの取れた濃厚さなのだ。今では貴重とも言える、この濃い味わいに熱烈なファンがついている。ゲソから野菜まで各種そろった天ぷらも評判で、2個注文する人も多い。

住所:千代田区東神田1-17-4
営業時間:月〜金 3時〜19時
定休日:土・日・祝

◆山吹そば 鶴巻本店(早稲田)

 カレー南蛮は、カレーの強い風味に出汁の香りが負けてしまうことが多い。しかし、この店のカレー南蛮は、ツユの風味がしっかり感じられる。注文を受けてからカレーのルーとツユを合わせるので、スパイシーさもしっかりある。締めは残ったツユにごはんを投入して、絶品のカレー汁を最後まで堪能したい。

住所:新宿区早稲田鶴巻町556 秀幸ビル1F
営業時間:月〜金 11時〜21時半、土 11時〜15時
定休日:日・祝

◆白河そば(牛込柳町)

 醤油を使わず、塩のみで味つけした、塩出汁ツユが特徴。醤油独特の麹の香りがないぶん、鰹と昆布からとった出汁の旨味がストレートに感じられる。これがそばに合うのだから、凄い。サイドメニューも充実し、豆腐めし以外にも、1日かけて作るカレーなど、どれを食べてもハズレがない。

住所:新宿区原町2-8
営業時間:月〜金 7時〜14時半、土 7時〜14時頃
定休日:日・祝

●取材・文/本橋隆司、撮影/安藤青太

※週刊ポスト2017年11月17日号