羽生結弦【写真:Getty Images】

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羽生結弦の故障、遠く欧州でも波紋「日本で起きたスポーツ界の悲劇」

 男子フィギュアスケートのソチ五輪王者、羽生結弦(ANA)はグランプリ(GP)シリーズ第4戦の前日練習でジャンプの着氷で転倒し、右足を負傷。大会欠場を余儀なくされた。フィギュア界のスーパースターの身に降りかかったアクシデントは海外にも波紋を広げ、イタリアメディアは「日本で起きたスポーツ界の悲劇」と報じている。

 羽生の故障は海を越え、遠く欧州でも大きな衝撃を呼んでいる。

 今大会、女子シングル2位のカロリーナ・コストナーが出場していたイタリアの地元紙「ガゼッタ・デロ・スポルト」は「スポーツ界における日本で起きた悲劇」と特集。「ユヅル・ハニュウが木曜日、右足首を怪我して棄権した。彼のコンデイションは危惧されている」と報じている。

 羽生は平昌五輪でディック・バトン(米国)以来、66年ぶりとなる連覇を目指している。五輪連覇の偉業は、どの競技であっても価値は高い。アスリートとして世界のトップにいる存在だからこそ、大会前の単なる怪我ではなく、大きな驚きを与えている側面もある。

海外メディアは速報、スケーターは祈り…舞わずして世界が見つめた“王者の影”

 これまでも羽生のアクシデントは海外メディアに多く取り上げられていた。

 米スケート専門メディア「icenetwork」は「ハニュウが練習中の負傷によりNHK杯から撤退」と報じ、米スポーツ専門局「ESPN」、米スポーツ専門局「FOXスポーツ」、英紙「デイリー・メール」も「五輪王者ユヅル・ハニュウがNHK杯から離脱」という大手メディアも速報していた。

 今回出場したジェイソン・ブラウン(米国)はショートプログラム(SP)の演技後に日本語で「ゆずるさんへ、はやくよくなってください!!ジェーソン」と羽生にメッセージを掲げ、平昌五輪で金メダルを争うネイサン・チェン(米国)ら世界のライバルもSNS上で回復の祈りを捧げていた。

 リンクを舞わずして、世界が“王者の影”を見つめ、存在の大きさを示した羽生。誰もが、心配の眼差しで手負いの王者を見守っている。