今の日本は先行されると厳しい展開を余儀なくされる傾向が強い。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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  1-3と完敗したブラジル戦を含め、日本代表はこれまでヴァイッド・ハリルホジッチ監督の下で32試合をこなしてきた。2015年3月27日のチュニジアとの親善試合に始まり、ワールドカップ予選を消化しながら東アジア選手権、キリンカップなどにも臨んできたが、意外にも逆転勝利がひとつもない。
 
 17年9月5日のサウジアラビア戦、先のブラジル戦ではともに先制され、その後はたいしてリズムを掴めないまま敗戦という展開だった。
 
 ハリルジャパンの戦績を詳しく見ると、以下の通りだ。
 
・先行逃げ切り 17試合(15年3月27日のチュニジア戦/2-0、15年3月31日のウズベキスタン戦/5-1、15年6月11日のイラク戦/4-0、15年9月3日のカンボジア戦/3-0、15年9月8日のアフガニスタン戦/6-0、15年10月8日のシリア戦/3-0、15年11月12日のシンガポール戦/3-0、15年11月17日のカンボジア戦/2-0、16年3月24日のアフガニスタン戦/5-0、16年3月29日のシリア戦/5-0、16年6月3日のブルガリア戦/7-2、16年9月6日のタイ戦/2-0、16年11月11日のオマーン戦、16年11月15日のサウジアラビア戦、17年3月23日のUAE戦/2-0、17年3月28日のタイ戦/4-0、17年8月31日のオーストラリア戦/2-0)
 
・追いつかれての勝ち越し 2試合(16年10月6日のイラク戦/2-1、17年10月6日のニュージーランド戦/2-1)
 
・0-0の引き分け 1試合(15年6月16日のシンガポール戦)
 
・追いついての引き分け 5試合(15年8月5日の韓国戦/1-1、15年8月9日の中国戦/1-1、15年10月13日のイラン戦/1-1、17年6月7日のシリア戦/1-1、17年10月10日のハイチ戦)
 
・追いつかれての引き分け 2試合(10月11日のオーストラリア戦/1-1、17年6月13日のイラク戦/1-1)
 
・逆転負け 3試合(15年8月2日の北朝鮮戦/1-2、16年6月7日のボスニア・ヘルツェゴビナ戦/1-2、16年9月1日のUAE戦/1-2)
 
・先制されての負け 2試合(17年9月5日のサウジアラビア戦/0-1、17年11月10日のブラジル戦/1-3)
 
 あくまでこの32試合から判断するかぎり、ハリルジャパンは先行逃げ切り方(勝率は53.13%)。面白いのは、追いついての引き分け、追いつかれての引き分けの計7試合のスコアがすべて1-1で、逆転負けのそれもすべて1-2という点である。

 そこから浮かび上がるのは、追撃が苦手というウィークポイントだ。格上ばかりが揃うロシア・ワールドカップで日本が金星を挙げるには、なにより先制点が重要。そうした当たり前の事実が、ここまでの戦績からもはっきり分かる。