テミン(SHINee)が語る、ソロ活動の広がり 初の日本ドラマ出演と武道館公演を振り返る

写真拡大

 テミン(SHINee)が、11月29日にBlu-ray/DVD『TAEMIN THE 1st STAGE 日本武道館』をリリースする。今年7月1日、2日に渡って2万8000人を動員した渾身の舞台は、初のソロステージとは思えない洗練された世界観。そして動き一つひとつが芸術的に美しく、まさに何度でも見返したいパフォーマンスだった。さらに、9月8日からは日本ドラマ初出演となるAmazonプライム・ビデオ オリジナルドラマ『ファイナルライフ -明日、君が消えても-』の配信がスタート。同作では、アクションシーンもある難易度の高い演技に挑戦し、主題歌「What’s This Feeling」もテミンが歌っている。そんな表現者としての活躍の場を広げ続けているテミンに、今回リアルサウンドでは初のインタビュー取材を行った。ドラマの収録現場の様子、日本武道館公演の舞台裏、そしてファンへのメッセージをたっぷり語ってもらった。(取材・佐藤結衣)

(関連:テミン(SHINee)、経験と才能が凝縮された“濃厚な時間” 武道館での初ソロ公演を振り返る

■初日本ドラマは緊張感の中に、楽しい思い出も!

――ドラマ『ファイナルライフ -明日、君が消えても-』で今回、日本のドラマに出演した感想はいかがですか?

テミン:昔、韓国ではドラマに出た経験がありましたけど、日本では初めてなので、プレッシャーや緊張を感じながら撮影しました。僕は内向的な性格なので、まわりのスタッフさん、松田(翔太)さん、哀川(翔)さんが先に声をかけてくれたのがうれしかったです。

――内向的というのは少し意外でした! 今も、とても気さくにお話してくださっているので。

テミン:ふだんは明るい性格です。でも、たまに静かな性格になるときもあります。たとえば雨が降るときとか。天気のせいなのかな? 理由は、よくわからないけれど(笑)。

――現場では、みなさんとどんなお話をされていたんですか?

テミン:「好きな食べ物は?」とかですね。ドラマを撮影しているときは、定食をよく食べていました。焼サバの定食です。

――焼き魚はドラマの事件解決のヒントにもなっていましたね。作中ではコイ(鯉)でしたけれど。

テミン:あー、コイ! 僕は最初、コイがわからなくて。“恋”のコイだと思ったんです。台本を見たとき「“恋”が口についてた」って、どういうこと? って(笑)。

――テミンさんのまわりには笑顔がたくさんですね。

テミン:物語が全体的にシリアスな感じだったので、集中しているときには静かな雰囲気だったんです。でも、現場では面白いエピソードもありましたね。スタッフさんの歯に虫がついちゃって、「あ!」ってなったり……。でもふだんは静かな雰囲気でしたね。

――サスペンスもミステリーもアクションもロマンスも……と見どころの多いドラマですが、テミンさんが1番注目してほしいところはどこですか?

テミン:松田さんと僕が演じる2人の関係性が面白いと思いました。どちらも個性の強いキャラクターで、友情も生まれていくところが見どころです。

■甘い演技は、ちょっと照れました

――テミンさんが演じたシオンは、アインシュタインの脳を移植されて、記憶が失われるという難しい役柄でしたが、演じる上で心がけていたことなどはありますか?

テミン:あまりセリフがないキャラクターだったので、小さな動きや表情で表現するのが難しかったですね。セリフが多かったら、発音が気になって、それはそれで苦労したかもしれないけど。経験していないことを、想像して演じるのは大変でしたね。

――なかでも、いちばん大変だったなというシーンは?

テミン:僕の彼女役の(瀧本)美織さんと甘い演技をしたシーン。実は、このドラマの初めての撮影だったんです。まだ慣れていない状態でしたし、しかも朝から感情を込めて……正直に言うと、恥ずかしかったですね。ちょっと照れましたけど、楽しかったです(笑)。

――あのシーンは、まだ記憶がなくなる前の柔らかい表情が印象的でした。テミンさんの素の表情に近い雰囲気を感じましたが、シオンのキャラクターとテミンさんは似ている部分はありますか?

テミン:記憶がなくなってる……あ、シオンがですよ(笑)。僕は記憶はなくなっている状態ではないですけど、たまに忘れちゃう性格なんで、そこは似てるかもしれないです(笑)。

■歌手テミンだけじゃなく、演技者としても認められたい

――テミンさんが劇中の手術のように、天才的な能力が身につくとしたら、どんな能力を伸ばしたいですか?

テミン:瞬間移動です。脳の手術で、それができるかわからないけれど(笑)。瞬間移動ができればもっとたくさん時間ができるから。旅行も色んな場所に行くことができるし。

――瞬間移動ができるようになったら日本にも、もっとたくさん呼ばれますよ(笑)。

テミン:瞬間移動が、もしできるってなったら、もっと忙しくなるかも(笑)。

――シオンは観察眼が鋭く、天才的な頭脳で事件を解決していきますが、テミンさんは日頃ひらめくタイプですか?

テミン:僕はステージを作るときは迷いなく言うタイプです。今まで見た動画や、経験した演出をつなげてアイデアを発信します。

――ずっとやってきたダンスパフォーマンスと、新たな挑戦となった演技では、表現という意味で共通している部分はありますか?

テミン:同じところは、たしかにあると思います。ふだんのパフォーマンスでは、“ステージ上のテミン”になりきっているところがありますね。ドラマだと、まだその出力ができていないなって思います。経験の違いかな。セリフも難しいですが、ドラマは立ち位置も覚えなくちゃいけないし、いろんな約束があるじゃないですか。相手と一緒に合わせて演技をするのも難しいですね。

――ダンスのフォーメーションチェンジとは違う感覚ですか?

テミン:そうですね。ダンサーのみなさんは僕に合わせてくれますし、SHINeeのメンバーは慣れているから大丈夫なんだと思います。

――収録ではNGもありましたか?

テミン:はい、もちろんです。相手のセリフがまだ終わってないのに、自分が演技しちゃってNGも多かったです(笑)。あとは、目の動き、小さい動きもカメラでは目立ってしまうので、そのあたりを調節しながら撮っていきました。

――今回の経験が、次につながる自信になったのでは?

テミン:そうですね。もし今度またドラマに出る機会があったら、もっと良くできるかなって思います。でも、まだまだ足りない。もっと努力して歌手テミンだけじゃなく、演技者としても認めてもらえるようになりたいです。できれば、もう1回同じようなドラマに挑戦したいですね。今より成長したことがわかるように。

■いつの間にか自分の色や個性ができた

――今回は、主題歌「What’s This Feeling」も歌われていますね。最初に聞いたときの印象はいかがでしたか?

テミン:EDMの雰囲気もあるキャッチーなダンス曲なので、はじめはシリアスなドラマに合わないんじゃないかと思いました。もっと静かな曲の方が、このドラマの主題歌っぽいんじゃないかなって。でも、「What’s This Feeling」は明るい雰囲気の中にも悲しさがある曲なので、ドラマを見てみたらオープニングの曲から物語、そして最後にダンサブルな曲という流れがすごくいいと思いました。

――気に入っているフレーズはありますか?

テミン:サビに入る直前の「トゥ〜ルトゥ〜ルトゥ〜」っていうメロディが、すごく気に入っています。そこからサビで爆発する感じが魅力的に聞こえるかなって。サビがよく出るように用意してくれているところだと思います。

――ちなみに最近、テミンさんが“What’s This Feeling”と思ったことは?

テミン:夏が長くなったことですね。この暑さどうなっているんだ? って思いました(笑)。夏に公演をすると、暑くて……。(編集部注:取材は9月中旬)僕は、冬が好きです。冬の匂いがあるじゃないですか。それに冬の曲とか、冬のファッションも好きです。

――ファッションも、パフォーマンスも、“テミンさんらしさ”があるように感じるのですが、ご自身でオリジナリティを意識しているのでしょうか?

テミン:実は、あんまり考えていません。知らないうちに、自分の色や個性が出てきたかなって思いますね。ステージ上では集中して、ただ頑張ってやろうっていうタイプ。衣装も僕が表現したい踊りや僕自身の好みを知ったスタッフさんが準備してくれています。狙っているというよりは、徐々にできあがっていった感じです。

■僕を見守ってくれるファンを、後悔させません

――今回リリースされる、日本武道館でのソロ公演は、どのようにして作られたのでしょうか?

テミン:僕にとっては、初のソロステージだったので、尊敬している(仲宗根)梨乃さんが作ってくれる演出を信じてやりました。全体の流れを梨乃さんが作ってくれたので、僕はどうすればもっと良くなるかを考えて、細かいところに意見を出していきました。例えば、「DOOR」っていう曲で、身体を線でつながれている演出があったんですけど、そこで目隠しをしたのは、僕のアイデアです。感情が監禁されているところから開放されていく姿を表現したかったので、もっと自由がない状態を作ったらどうかなって。

――たしかに、抑制された雰囲気を強く感じました。

テミン:でも、見えなくなってパフォーマンスするのも難しくなっちゃいましたけど(笑)。

――リハーサルを重ねて、磨いていくスタイルなんですね。

テミン:はい。武道館公演はドラマの撮影をしながらだったので、1カ月かけて準備しました。昼に撮影して、夜にリハーサルしてましたね。

ーードラマの立ち回りも、コンサートの動きも、同時にこなしていたとは!

テミン:動きを覚えるのは、僕の得意なところっていうか。昔から振り付けを覚えることが多くて、慣れているんです。小さいころからステージに立つことができたからこそ、余裕もあるし。SHINeeでいるときに比べたら、まだ1人でやると緊張するんですけど。

――「いつかここで」のエンディングも印象的でした。

テミン:ピアノを弾きながら歌いたいっていうのは、僕の意見だったんです。最後のLEDのスクリーンが下がってくる演出も、ステージは終わるけれどテミンは終わらないっていう感情を残したくて……伝わったかな?

――すごく余韻に浸ることができた演出でした。

テミン:ありがとうございます。でも、初のソロステージだったから、武道館公演はみなさんにじっくり見て楽しんでいただく感じのステージだったんですけど、一緒に盛り上がれたり、共感できたり、いろんなタイプのステージを作りたいですね。僕は踊りながら歌いますが、そこにアートも入れて歌の世界観を表現できるようになりたい。それが、テミンらしいステージになったらうれしいです。

――次のステージも楽しみにしています。最後に、ファンのみなさんにメッセージを!

テミン:(ソロとしては)まだ新人のテミンです(笑)。武道館のDVDもドラマもぜひチェックしてください。ずっと僕を見守っていたら、後悔しないです。きっと楽しいと思いますから!