身だしなみの中でも、トップクラスに取り扱いが難しい「口臭」問題。何といっても自分のニオイを客観的に判断することが難しく、他人のほうが正確に察知できるところが厄介です。しかも第三者的にも口臭を本人に指摘するのは、かなりハードルが高いもの。その結果、「自分だけが自分に口臭があることに気づいていない」という悲劇が起こってしまうのです。

人は自分より他人の口臭に厳しくなる傾向アリ

「株式会社アルファネット」では30〜50代の男女を対象に、口臭に関するアンケート実施。その結果によると、「自分の口臭が気になる」と答えた人は64.6%なのに対し、「他人の口臭が気になる」と答えた人は72.3%だそう。やはり、人は自分よりも他人の口臭により敏感となるようです。

自分だけは自分のことを臭くないと思っていても、実は……というケースもありそうです。

では一体、人が他人の口臭を感じるのはどんな時なのでしょうか?同調査では「他人の口臭が気になるタイミング」について調べたところ、以下の結果となっています。

他人の口臭が気になるタイミング

1位 人と近くで話した時……83.2%

2位 満員電車などで人と接近した時……32.9%

3位 仕事の打ち合わせの時……20.1%

4位 食事後……20.1%

5位 接客業や営業等の仕事の時……18.8%

6位 キスした時……14.4%

7位 飲酒後……11.4%

8位 喫煙後……10.1%

圧倒的1位は「人と近くで話した時」。物理的に顔同士が近ければ近いほどそれぞれの口と鼻が近くなるので、口臭を感じるのは必然となります。一方で「食事後」「飲酒後」「喫煙後」はいわゆる「外的要因」による口臭。直後のニオイは強いですが歯磨きなどでケアできるため、全体の割合としては少数派となっているのかもしれません。

他人は見て見ぬふり?「他の人から口臭を指摘された」経験アリの人は17.5%!

自分ではなかなか気が付きにくい口臭。同調査によると、他の人から口臭を指摘されたことがある経験を持つ人は17.5%だそう。前述の調査結果では他人の口臭が気になった人は72.3%なので、半数以上の54.8%は黙っていることになります。つまり他人からの指摘を待っているのではく、自分で気づいて口臭ケアをするしかないのです。

指摘してほしいと思う一方で、指摘されたらやっぱりショックかもしれません。

では自分の口臭が気になる人は、どんなケアをしているのでしょうか? その調査結果は以下の通りとなります。

口臭の予防や対策

1位 歯磨き……66.9%

2位 ガムをかむ……39.8%

3位 マウスウォッシュ……30.1%

3位 タブレット……30.1%

5位 歯間ブラシ……27.8%

6位 フロス……20.3%

7位 舌磨き……16.5%

8位 口臭スプレー……11.3%

9位 予防や対策はしていない……9.8%

10位 唾液を出す……7.5%

圧倒的1位は「歯磨き」(66.9%)。ただこれは口臭予防ではなく、虫歯予防の観点も含めて毎日行なっている人がほとんどではないでしょうか?続いて2位は「ガムをかむ」ですが、こちらは一気に数値が落ちて39.8%となっています。つまり、歯磨きにプラスして対策をしている人は4割以下。自分の口臭を気にしている人は64.6%でしたが、気にしつつも歯磨きしかしない人はけっこう多いことが分かります。

歯磨きは虫歯予防のためで、口臭予防の意識がない人も多いのでしょうか?

ちなみに10位は「唾液を出す」ですが、これは外に吐き出すのではなく「分泌させる」ものだと思われます。同調査によると、唾液分泌量が低下することで舌の奥に生息しているバクテリアが活動し、「生理的口臭」の原因になるとのこと。寝起きや空腹時などに起こりやすいといいます。

やはりいろいろ厄介な口臭問題ですが、うまく自分自身のケアもしてきたいものです。

【調査概要】
・調査媒体:株式会社アルファネット
・調査手法:インターネット調査 2017年10月実施
・調査対象:30〜50代の男女 206名
・対象地域:全国