9日、韓国・ソウルで運行中の地下鉄車両から煙が発生し、乗客自らドアを開け避難する騒ぎが起こった。写真はソウル地下鉄の駅ホーム。

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2017年11月9日、韓国・ソウルで運行中の地下鉄車両から煙が発生し、乗客自らドアを開け避難する騒ぎが起こった。韓国・JTBCが伝えた。

この日午後1時ごろ、ソウル地下鉄3号線の金湖(クムホ)駅に入ってきた車両が破裂音を発し急停車した。9両目上部でスパークが発生し、車内は停電で真っ暗に。そのうち車両から煙が出始めたが、車内放送は「安心して待機してください」との指示を繰り返すばかり。そのうちもくもくと広がる煙を見た車外の乗客が車内に向かって「早く逃げろ」と叫び、乗客たちは自ら手動装置を使ってドアを開け車外に飛び出す事態に。駅構内は大混乱に陥ったという。

地下鉄を運営するソウル交通公社は「事故の程度を調べていて対応措置が遅れた」と釈明しているが、乗客からは「大邱(テグ)地下鉄の放火事件(2003年2月に発生。300人以上の死傷者を出した)が真っ先に浮かんだ。私も一つ間違えばああなっていたかも…」と不安の声が上がった。

このニュースには、韓国のネットユーザーからも「おかしいんじゃない?」「何を待てって?原因が分からなかったらまずは避難優先」「大邱地下鉄の一件以降、各種対策やマニュアルができたはずだけど、結局事故が起こればおなじみのパターンの連続」などソウル交通公社への非難コメントが目立つ。

また14年の旅客船セウォル号沈没事故以降、韓国ではたびたび「安全不感症」の問題が指摘されるが、今回も「安全不感症が深刻」「『待て』という言葉はいつになったら『逃げて』に変わるかな」との声が上がり、中には「セウォル号以降、韓国人には『怪しいと思ったらすぐ逃げなければならない』との認識が芽生えた」と皮肉を寄せるユーザーも。

さらに「英語や数学など問題の解き方や点数の取り方ばかりでなく、危機への対応訓練、性教育、障害者への理解教育、交通安全教育など、徹底してほしい」と教育の重要性も指摘された。(翻訳・編集/松村)