島根県出雲市の旧大社線・大社駅に保存されている同じD51形の774号。※今回運行される200号とは異なります。(c) 123rf

写真拡大

 西日本旅客鉄道(JR西日本)は10日、25日からD51形蒸気機関車が山口線に44年ぶりに復活運転することを発表した。JR山口線新山口駅〜津和野駅間の臨時快速列車「SLやまぐち号」として運行する。26日には、C57形蒸気機関車との重連運転も実施する。

【こちらも】小樽市総合博物館、動態展示のSL「アイアンホース号」へ支援要請中

 SLやまぐち号は、1979年8月から運行を開始した蒸気機関車動態保存のさきがけとも言える存在。蒸気機関車1両と客車5両編成を基本に、3月から11月の土日祝日と、ゴールデンウィークや夏休みといった繁忙期に、1日1往復が運行される。1979年の運行開始当初から、基本的に梅小路運転区所属のC57形1号機蒸気機関車が使用されている。8月の多客期には、同じく梅小路運転区所属のC56形160号機蒸気機関車との重連運転が行われることもあり、鉄道ファン、特に「撮り鉄」の人気が高い。

 今回復活運転するD51形200号機は、1938年鉄道省浜松工場製。1979年に車籍末梢されていたが、1987年に車籍復活。京都の梅小路蒸気機関車館構内で、構内運転用として動態保存されていた。2014年に、老朽化したC56形160号機の代替として、大規模な修繕と山口線運転用の改造を受けることが発表され、11月から改修作業が実施されていた。ATS-P型保安装置の設置や貯水槽ほか一部部品の新製が行われ、今年5月に本線上での試運転を行い成功した。すでに実機は6月13日から15日にかけて梅小路運転区から新山口駅に回送されており、点検と試運転が重ねられていた。

 D51は“デゴイチ”や“デコイチ”の愛称で知られる蒸気機関車の代表的存在。1000両以上が製造されたが、現在国内で動態保存されているのは、この200号機の他には、JR東日本の498号機の合わせて2両となっている。

 12月まで行われる「幕末維新やまぐちデスティネーションキャンペーン」では、蒸気機関車関連のイベントが目玉のひとつ。25日のD51形200号機の復活運転を含めて、23日から26日まで「全国SLサミットinやまぐち」と題した複数のイベントが予定されている。23日には、下関総合車両所新山口支所において「やまぐちSLフェア2017」と題したイベントが行われる。SLやまぐち号で使用されるC57形、C56形、D51形の蒸気機関車3両の公開・展示のほか、ボイラーへの投炭体験や車内放送体験が実施される。

 SLやまぐち号の運行時刻や空席情報については、JR西日本や山口県で組織する「山口線SL運行対策協議会」の公式サイトを参照のこと。