(写真=韓国観光公社HP)

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2018年平昌(ピョンチャン)五輪の主催都市は、ソウルから車で約3時間距離にある江原道・平昌郡だ。人口数約4万3000人(2017年10月基準)の小さな町だが、隣接した江陵(カンヌン)市と旌善(チョンソン)郡にも競技場を配置し、オリンピック開催に備えている。

ただ、心配なのは観客の宿泊施設だ。

韓国メディア『YTN』の報道によると、大会期間中に現地で宿泊する観客は1日6万人と推定されている。しかし、平昌や江陵、旌善一帯にあるホテルやリゾートで収容できる人数は1万3000人ほど。残りの4万7000人はモーテルや民泊を利用するか、もしくは束草(ソクチョ)や原州(ウォンジュ)といった周辺地域で泊まらざるを得ないことになる。

1泊で7〜9万円も

すると、平昌一帯の宿泊料金が高騰することは想像に難くないのだが、それがどうやら度を越しているようだ。

『朝鮮日報』が11月1日に掲載した記事によると、平昌一帯のモーテル(日本のビジネスホテル)と民泊16カ所に問い合わせた結果、10カ所では「空室はあるがまだ予約を受け付けない」との返事が返ってきた。理由は「開催間近で予約を受ければもっと高い料金がとれるから」だとか。

残りの6カ所では、1泊7〜8万ウォン(約7000〜8000円)が通常料金にもかかわらず、約5倍の40万ウォン(約4万円)を要求されたという。新築の場合は1泊で70〜90万ウォン(7〜9万円)のところもあるそうだ。

江原道はオリンピック期間中の平昌・江陵地域の平均宿泊料金が34万ウォン(約3万4000円)であると明らかにしている。料金が少しでも安いところはすでに満室で、あとは早い者勝ち、と見るのが妥当だろう。

そういった宿泊施設を解決すべく、江原道は2017年1月に一般住宅を宿泊施設として貸し借りできる仲介サービス・Airbnb(エアビーアンドビー)と業務協約(MOU)を締結した。2016年リオ五輪期間中にも、海外から来た宿泊客の約20%が代替宿泊施設公式サプライヤーだったAirbnbを利用し、宿泊施設の不足を解消している。しかし、今回の協約は江原道内にある6158世帯の農家民泊のみを対象にしているため、宿泊施設不足に役立つのかは疑問だ。

いっそのこと、宿泊先をソウルにするのも一つの手かもしれない。韓国のコミュニティにはこんな書き込みがあった。

「大会期間中、江陵にあるモーテルが1泊90万ウォン(約9万円)。同じ期間にソウル新羅ホテルのデラックス・ツインルームは42万3500ウォン(約4万2350円)だったよ。ホテルで朝食食べてから平昌までタクシーで行っても全然安上がり。オリンピック特需を期待するのも分からなくないが、荒稼ぎもほどほどにしてほしい」

12月には、オリンピック期間中にソウル・清凉里〜平昌間を58分で結ぶKTX(韓国高速鉄道)も開業する予定だ。移動に多少時間を要することになるが、ぼったくりホテルで泣き寝入りしたくない人は、ソウルまで視野を広げるのも悪くない。

また、「チムジルバン」という24時間営業の大型銭湯での寝泊まりか、キャンピングカーのレンタルを勧める声も多数あるが、外国からの訪問者が利用するのはハードルが高いと感じるかもしれない。もっとも、韓国のSNSでは「血眼になってぼったくろうとしている平昌には行かないのが得策」という書き込みもあるのだが…。

いずれにしても、平昌五輪の観戦に行くのであれば、少なくとも宿泊施設に関しては徹底的な検索・検討する必要はありそうだ。

(参考記事:カウントダウンに突入!! 数字で見る2018年平昌五輪・パラリンピック【平昌五輪ガイドぁ

(文=李 ハナ)