ミドルにはミドルの「未婚観」があるようです(写真:xiangtao / PIXTA)

「晩婚化」が叫ばれて久しい日本。平均初婚年齢は男性31.1歳、女性29.4歳で20年前と比べて約3歳上昇しています(厚生労働省、2016年度「人口動態統計」)。その中で、男女交際・結婚への意識にはどのような傾向が見られるのでしょうか。
平均初婚年齢前後のアラサー世代の結婚に対する意識について、前回(理想より「稼げない」恋人に対する彼女の決断)まで紹介してきました。今回からは、平均初婚年齢を過ぎた年齢層から、生涯未婚率の基準となる50歳を過ぎた年齢層までを対象に行った結婚についての意識調査を4回に分けてご紹介します。今回のテーマは「独身でいる理由」についてです。
なお、本稿記載のデータは、(株)明治安田生活福祉研究所が行った「35〜54歳の結婚意識に関する調査」および「男女交際・結婚に関する意識調査」の調査結果を使用しています。

アラサーが未婚でいる理由

本題に入る前に、まずアラサー世代の未婚者が独身でいる理由について見てみます。25〜34歳の未婚者に対して、独身でいる理由をたずねたところ、「希望の条件を満たす異性に巡り合わない」が男女ともに各年齢層で最も高く、特に女性では20代後半32.3%・30代前半33.9%と約3人に1人が回答しています。次いで、男性では「家族を養うほどの収入がない」、女性では「異性とうまく付き合えない」が続きます。


では、35〜54歳の未婚者は未婚についてどのような意識があるのか見ていきたいと思います。まず、「あえて結婚していないのか、結婚したいができていないのか」をたずねたところ、「あえて結婚していない」と回答した男性は、35〜49歳では5割を下回っていますが、50代前半では56.5%となっています。女性はより顕著に年齢が高いほど「あえて結婚していない」の割合が高く、50代前半では66.0%と30代後半の41.3%より24.7ポイント高くなっています。


「あえて結婚していない」と回答した人に対して、その理由をたずねたところ、各年齢層で最も割合が高かったのは「もともと結婚を望んでいない(独身主義)」で、男性の約5人に2人(41.7%)・女性の約3人に1人(34.9%)となっています。また、「独身は精神的・時間的に自由が利く」は、男女ともに各年齢層で約2割を占めています。男女とも年齢が高いほど「いまさら結婚するような年齢ではない」の割合が高くなっています。


女性のほうが結婚へのあきらめが早い

一方、「結婚したいが、結婚できていない」と回答した人に対して、その理由をたずねたところ、男性は「家族を養うほどの収入がない」(31.1%)、女性は「希望の条件を満たす異性に巡り合わない」(38.7%)が最も高くなりました。「希望の条件を満たす異性に巡り合わない」の割合は、男性が各年齢層で約2割であるのに対し、女性は約3〜4割と男性に比べて高く、年齢が低いほど割合は高くなっています。

年齢層別に見ると、男女ともに40代後半・50代前半で最も高いものは「年齢的に結婚は難しい」でした。男性では40代後半以上で約3割となる一方で、女性は40代前半で約3割に達しており、男性に比べて「結婚はむずかしい」と感じる時期が早いようです。


また、35〜54歳の未婚者の中には、「一生独身でいることを決意・覚悟したことがある」人が男性では49.9%、女性では62.5%いるようです。決意・覚悟をしたことがある人に、その理由をたずねたところ、男性では「自分は結婚に向いていないと思ったから」が最も高く38.0%を占めています。また、「結婚したいと思える人にもう出会うことはないと思ったから」は、一生独身でいることを決意・覚悟したときの年齢が高いほど割合が高くなっています。

女性も男性同様、「自分は結婚に向いていないと思ったから」の割合が最も高く33.1%を占めています。また、「結婚したいと思える人にもう出会うことはないと思ったから」の割合は、男性と同様に年齢が高いほど割合が高く、さらに全体的に男性よりも高くなっています(一生独身でいることを決意・覚悟したのが40歳以上である男性のうち23.1%・女性のうち36.1%)。

なお、男女とも「そもそも結婚願望がないから」は、一生独身でいることを決意・覚悟したときの年齢が高いほど割合が低くなっています。


やっぱり結婚したくなった理由1位は男女で異なる

ところが、いったん独身の決意・覚悟をした未婚者でも、半分くらいの人はやっぱり結婚したいと思うようになったようです(男性46.6%・女性47.5%)。翻意して結婚したいと思うようになったことがある人たちに、その理由をたずねたところ、男性は、「寂しくなったから」が25.8%、「老後1人で生活することが不安になったから」が24.0%を占めました。

女性は、「老後1人で生活することが不安になったから」が最も割合が高く(35.3%)、結婚したいと思うようになったときの各年齢層で男性よりも高くなりました。老後1人で生活することへの不安は、女性のほうが男性よりも強い傾向があるようです。