7日、韓国男性の義務である兵役を何とか逃れようと、精神疾患を装って病院で治療を受けてきた30代の男が警察に逮捕された。医師までもだます「名演技」を2年間続けていたという。写真は韓国軍兵士。

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2017年11月7日、韓国男性の義務である兵役を何とか逃れようと、精神疾患を装って病院で治療を受けてきた30代の男が警察に逮捕された。医師までもだます「名演技」を2年間続けていたという。韓国・SBSが伝えた。

統合失調症のため運転免許が取り消された30代の男が、再取得のため病院の精神科を訪れた。院内の防犯カメラには、受付で適性検査を申請して悠々と去っていく姿が映っている。実はこの男、2005年に「身体等級1級」として軍隊への現役入隊対象(1〜3級)の判定を受けたのだが、軍隊に行かずに済む理由をつくるため精神病患者のふりを始めたという。そして2年にわたって精神病院に通い、完璧な演技で医師をだましたというのだ。また、実際に統合失調症患者に会って症状などを聞き、「患者が描く絵」までまねしていたそう。こうして精神科専門医までだました男は、虚偽の診断書により「身体等級5級」で兵役免除処分になった。

その後、男は何の問題もなく日常生活を送ってきたが、免許取得のため訪れた病院の検査で、もともと53だったはずの知能指数が急に114に上がったことから犯行が発覚した。

警察は「虚偽の診断書発給により兵役が免除された」として、男を兵役法違反の疑いで逮捕した。関係者は「突拍子もないような質問や返事をするなど、手足を震わせながら演技していた」と説明している。

この話題には男性のネットユーザーから多くのコメントが寄せられており、「この卑劣な男に演技大賞を与えよう」「軍隊は特級戦士だけじゃなくて、特級患者も生み出すんだ…」など男への非難の一方で、「でもあの調子で軍隊に行ったら本当に病気になるかも」「あのままだと軍隊でも問題を起こしそう」など懸念する声も上がっている。

韓国社会では「軍隊に行ってこそ一人前の男」という認識もあるようで「兵役を2年果たしてから気楽に過ごせばいいのに」「俺だったら免除なんてされたくない。精神病患者という記録が残るし、いつ爆発するか分からない時限爆弾のような扱いを受けながら一生を過ごさなければならない」「軍隊免除の判子が押されたら、就職の門が狭まると考えた方がいい」とのコメントも。

また「両親に力があればうまく免除してあげたんだろうけど。力のない人ばかり捕まえずに、力のある人やその息子も少しは捕まえて。これからは法の前でみんな平等に見て」「この国の軍隊は最後まで弱者を追い掛ける」といった指摘もあった。(翻訳・編集/松村)