ドルトムントの香川真司【写真:Getty Images】

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完敗ブラジル戦の前から海外メディアは「奇妙」の声…「最も成功したアジア人の一人」

 サッカー日本代表は10日、ブラジル代表との国際親善試合(フランス・リール)に1-3で完敗。今回はハリルホジッチ監督がFW本田圭佑、岡崎慎司とともにMF香川真司を外したことが、大きな話題に。10番を背負ってきた男の動向に対し、海外メディアは「なぜ、カガワ・シンジ外しを決行した?」「奇妙なことのように思える」と疑問符を呈していたが、個の力で圧倒される結果となった。

 米FOXスポーツ・アジア版はブラジル戦に先立って「なぜ、シンジ・カガワ外しを決行した?」と見出しを打って特集を掲載。「彼は最も成功を収め、名声を手にしたアジア人プレーヤーの一人」と紹介し、そんな日本の10番が招集されなかったことについて「奇妙なことのように思える」と疑問を呈していた。

「彼はクラブで大きな栄光を勝ち取ってきた存在だ。ただのクラブではない。21歳にして、世界で最もビッグなクラブの一つを牽引してきたのだ。彼自身も、自身を持って強烈な印象の残るパフォーマンスを披露してきた。東の地域からやってきたプレーヤーがこれほどまでに欧州で迅速に、強烈に適応することは滅多にない」

 このようにドイツ1部ブンデスリーガの強豪で活躍してきたキャリアに注目。さらに、ドルトムントは毎試合8万人を動員し、大観衆の前で力を発揮することは若い選手にとって簡単ではないと指摘した上で「神戸出身の若武者は、あっという間にファンにとって大のお気に入りの存在となってみせた。ゴールを量産し、守備にも走り続けた」と分析している。

「最も適したポジションに据え続けてこなかった監督にも疑問符」

 しかし、結果として香川は今回の遠征メンバーに名前はなかった。記事は「大一番への経験豊富で外国人選手との戦い方も心得ている一方で、彼のメンタル、キャラクターの強さには問題を抱えているかもしれない」としながら「だが、世界的クラブに世界的タイトルに導いた彼を最も適したポジションに据え続けてこなかった監督にも疑問符をつけざるを得ない」と言及している。

「評価を覆さなければならない選手にとってはまだ十分に時間が残されており、年齢的にはピークを迎える彼にとって、来夏のW杯は完璧なタイミングとなる。彼が選ばれればの話だが」

 キャリア最盛期を迎えようとしている28歳の香川待望の声を上げた。記事の最後には「香川を代表に選ぶべきか?」とのアンケートを実施し、「選ぶべき」が70%を占めていた。

 ブラジル戦は香川も観戦に駆け付ける前で完敗。FWネイマールを警戒しながら、前半10分にあっさりとPKで先制ゴールを被弾すると、その後も立て続けに失点。前半30分あまりで3点を奪われ、カナリア軍団に本気を出させる前に体勢を決せられてしまった。

 14日のベルギー戦を残すが、香川を含めた「BIG3」の動向はどうなるのか。注目は続きそうだ。