イタくてカユい「ミミズ腫れ」 原因と対処法は?

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執筆:南部 洋子(助産師・看護師・タッチケア公認講師)
医療監修:株式会社とらうべ

皮膚がちょっとした衝撃を受け、その部分にミミズのように細長くプクッとした赤い腫れができた経験はありませんか?

これがいわゆる「ミミズ腫れ」といわれる症状ですね。

なかには、皮膚の一部が突然赤く盛り上がり、しばらくすると跡形もなく消えてしまうミミズ腫れもあります。

今回は、ミミズ腫れができる原因と悪化させないための対処法についてご説明しましょう。

ミミズ腫れはジンマシンの一種

ミミズ腫れ特有のプクッとした赤い腫れは、血管から染み出てきた水分や血漿で、一時的にむくんでいる状態です。

痛いのと痒いのが同時に来るという特徴があり、通常はしばらくすると元の肌に戻ります。

ミミズ腫れができる原因の多くは「ジンマシン」といわれています。

ジンマシンは皮膚の一部が急激に赤く盛り上がり、しばらくすると、跡形もなく消えてしまう症状です。

皮膚の血管の周囲には「マスト細胞」と呼ばれる顆粒がつまった細胞が散らばっていて、何らかの理由で顆粒が放出されると、その中に含まれている「ヒスタミン」が血管を拡張し、血漿成分を血管の外に漏出しやすくしてしまいます。

同時に、ヒスタミンは痒み神経も刺激するため、痒みも伴うのです。(※)

このように、血管が一時的に膨らみ、血液の液体成分である血漿が周囲に染み出た状態が、ミミズ腫れでありジンマシンです。

(※)かゆみのメカニズムについては、こちらの記事もご参考ください。

『「肌のかゆみ」が止まらない! 良い方法はある?』

ミミズ腫れになりやすいジンマシンの種類

以下のとおり、ジンマシンにはさまざまな種類があります。

ミミズ腫れを起こしやすいのは、「刺激誘発型」や「色素性」のジンマシンです。

アレルギー性ジンマシン

卵、牛乳、小麦、花粉、動物、薬などの、アレルゲンに触れることで生じるアレルギー症状の中に、発熱や呼吸困難とともに、発疹や発赤(はっせき)、ミミズ腫れやしこりなどがあります。

物理性ジンマシン

皮膚に圧力がかかったり、肌を掻いたりしたときに起こるジンマシンで、別名「機械性ジンマシン」とも言います。

アクセサリー、腕時計、ベルトなど、皮膚を締め付けるような物質の外的刺激により、皮膚真皮血管(※)の周囲にあるマスト細胞が触発されて免疫機能が働くことが原因といわれています。

おもな症状が赤いミミズ腫れです。

(※)皮膚の構造については、こちらの記事もご参考ください。