代表100キャップを記念するユニホームを手に笑顔の長友。試合ではキャプテンマークも託された。写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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[親善試合]日本1-3ブラジル/11月10日/リール(フランス)
 
 ブラジルと対戦した日本代表は、成すすべなく押し込まれた前半と攻勢を強めた後半で別のチームのようだった。左サイドバックとしてフル出場した長友佑都は、ベテランらしい観察眼でその“変化”を語る。
 
「前半は相手をリスペクトする感じがあったし、スピードに翻弄されたが、リードされて失うものがなかった後半は恐れずに前線から守備をすることができた。それだけに、立ち上がりの失点はもったいなかった。後半あれだけ良いサッカーができて、『なぜ前半からできなかったのか』という想いはある」
 
 この一戦で記念すべき代表100キャップ(史上7人目)を達成し、腕章を託された。しかし、「今日も若い選手が自信を持てるような言葉をかけていたつもりだが、やっぱりキャプテンは長谷部さんなので。自分はチームのために貢献するだけ」と感慨に浸るそぶりは見せず、あくまでも自然体な語り口だった。
 
 セリエAの名門・インテルでは在籍8年目を迎え、数々の修羅場をくぐり抜けてきた。その経験値の高さはやはり頼りとなり、「楽しめた」と語るブラジルとのビックマッチでも冷静に戦況を分析。劣勢の前半は攻め上がりを自重し、攻勢を強めた後半は機を見たオーバーラップで攻撃に厚みを加えた。

 しかし、結果は1-3の敗戦。納得できてはいない。「後半の戦いは自信になった。それを90分間通してできれば」と理想を掲げたSBは、今後も代表のピッチを疾走する覚悟だ。