羽生結弦、ネイサン・チェン【写真:Getty Images】

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GPロシア大会で羽生撃破、平昌のライバルまでもエール「早期の復帰を願っている!」

 フィギュアスケートのグランプリ(GP)第4戦、NHK杯は10日に行われた男子ショートプログラム(SP)で羽生結弦(ANA)が前日練習で負った右足の負傷により棄権。SNS上では世界のスケーターから一日も早い回復を願うエールの輪が広がっているが、羽生と平昌五輪で金メダルを争うライバルまでも「早期の復帰を願っている!」と声を上げている。

 五輪王者のまさかのアクシデントに声を上げたのは、米国の18歳、ネイサン・チェンだった。チェンは日本時間11日にツイッターを更新し、メッセージを発信した。

「ユヅのことを聞いた」と切り出し、「ライバルが負傷してしまったことを聞くのは嫌なものだ」と心境を吐露。さらに「早期の回復を願っている!」と記した。GP第6戦のスケートアメリカに出場を予定しているチェンは、羽生が一日でも早く復帰できることを望んでいた。

 チェンは昨シーズンで四大陸選手権を制し、今季は史上初めて5種類の4回転を完全制覇。「新4回転時代」の先頭を走り、GP初戦ロシア大会では羽生を破ってGP初制覇を達成した。前評判ではハビエル・フェルナンデス(スペイン)、宇野昌磨(中京大)、パトリック・チャン(カナダ)とともに羽生と金メダルを争う有力候補で、成長著しい存在だった。

 羽生の故障の影響が長引き、大本命の立場にある前回王者が出場できなかったり、万全で臨めなかったりすれば、金メダル争いは自分に有利になるという見方もできる。しかし、チェンは早期復帰を願っているようだった。

スポーツマンシップに海外ファンも感激「君とユヅルが揃ってこそのフィギュア」

 スポーツマンシップのあふれるコメントに海外のファンも反応。「あなたも充分に気をつけて!」「天使が天使の無事を祈っている」「頑張れ2人とも!」と声が上がり、さらに「君とユヅルが揃ってこそのフィギュアスケートだ!」と2人がリンクを彩ることを望んでいるファンもいた。

 羽生の欠場を巡っては、NHK杯に出場した元全米王者ジェイソン・ブラウン(米国)がSP後のキスアンドクライで「ゆずるさんへ、はやくよくなってください!!ジェーソン」と日本語で25文字のメッセージを掲げ、ファンに感動を呼んだシーンをSNSでも掲載。大きな話題となっていた。

 さらに、SNS上ではチェン以外にも16年の全米王者アダム・リッポン(米国)、羽生とともに14年ソチ五輪に出場したミハル・ブジェジナ(チェコ)、GP初戦ロシア大会で2ショット写真を掲載するなど公私で仲がいいミーシャ・ジー(ウズベキスタン)ら世界のスケーターから「ユヅルを心から想い、迅速な回復に進むことを願っている」などとメッセージが送られていた。

 ファンのみならず、世界のスケーター、そして、五輪金メダルを争うライバルからも回復を願われている羽生。今は焦らず、復活への歩みを着実に進めてほしい。