147kgの巨体で押しつぶされ9歳養女が圧死(画像は『Pensacola News Journal 2017年10月17日付「Pensacola child dies after 325-pound adult sat on her as punishment」(Photo: Courtesy of Escambia County Jail)』のスクリーンショット)

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米フロリダ州のペンサコーラ市で先月中旬、ある里親夫婦の家で「言うことをよく聞かない」として9歳の養女が殺害された。この夫婦はその子へのお仕置きが目的で巨体の姪を自宅に呼んでおり、姪はその子の体に馬乗りに。体重はなんと147kgもあったという。

『Pensacola News Journal』ほかフロリダ州の複数のメディアが一斉に報じたところによると、事件が起きたのは先月14日の昼過ぎで、死亡したのはジェームズ・エドマンド・スミス(62)とグレース・ジョーン・スミス(69)の夫婦が養子に迎えていた9歳のデリッカ・リンゼイちゃん。懐かない、言うことをまったく聞かないとして腹を立てていた夫婦は姪のヴェロニカ・グリーン・ポージー(64)を自宅に呼び、彼らの代わりに体罰をと依頼。するとヴェロニカはデリッカちゃんを定規や金属パイプで叩き、アームチェアに逃げたところをつかまえて押し倒すと約10分にわたり馬乗りになった。

147kgもの体重に押しつぶされたデリッカちゃんは、そばにいる両親とヴェロニカに「苦しい。呼吸が出来ない」と訴えたが馬乗りはその後も2分ほど続き、ついに意識を失った。これにより救急車が要請されたが、デリッカちゃんは搬送先の病院で死亡が確認された。ヴェロニカは児童虐待致死容疑につき起訴され、125,000ドルの保証金を支払ったことで保釈となっていたが、今月8日にはエスカンビア郡拘置所に収監されたもよう。裁判で有罪判決が下った場合は終身刑を言い渡される可能性があるという。

また、911番に通報して心肺蘇生法を行っていたのはヴェロニカであった。その場にいながら黙って見ていた里親2名も殺人教唆、児童虐待、育児放棄ほか複数の罪に問われており、夫ジェームズには50,000ドル、妻のグレースには75,000ドルという保釈保証金が設定されたものの、ともに支払いは困難であるようだ。

フロリダ州児童家庭局のマイク・キャロル局長は、声明の中で「ぞっとするような許し難い行為。断固とした責任の追及と断罪を」と求めている。またデリッカちゃんの家庭は以前から児童福祉制度に基づいたサービスを受けていたことを明らかにし、それにまつわる訪問調査や観察などがきちんと機能していたかどうかを含め、内部でも徹底的な調査を行うもよう。問題点の改善に向け努力したいとしている。

画像は『Pensacola News Journal 2017年10月17日付「Pensacola child dies after 325-pound adult sat on her as punishment」(Photo: Courtesy of Escambia County Jail)』のスクリーンショット
(TechinsightJapan編集部 Joy横手)