男子テニス、パリ・マスターズ、シングルス準々決勝を棄権し、記者会見に臨むラファエル・ナダル(2017年11月3日撮影、資料写真)。(c)AFP=時事/AFPBB News

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【AFP=時事】男子テニス、世界ランク1位のラファエル・ナダル(Rafael Nadal、スペイン)は10日、ATPワールドツアー・ファイナル(ATP World Tour Finals 2017)の初戦に向けた準備が整っていることを「願っている」としながらも、故障の恐れを懸念して100パーセントの状態で練習できていないことを認めた。

 四大大会(グランドスラム)で通算16勝を誇るナダルは、前週のパリ・マスターズ(Rolex Paris Masters 2017)で膝のけがを理由に準々決勝を棄権し、英ロンドンで開催されるシーズン最終戦のツアー・ファイナルへの出場が危ぶまれている。

 大会前の記者会見に臨んだナダルは、13日に行われる初戦までに膝の準備が間に合うか問われると、「全力を尽くす」と述べる一方で、ここ数日間は慎重に練習していたと認めた。

「(膝は大丈夫だと)願っている。準備できると確信していなければ、ここには来ていない。毎日努力して練習に励み、プレーへの準備を整えている」と話したナダルは、来週末の決勝までに膝が万全に近い状態になるかどうか予測するのは不可能であり、毎日様子をみていくとして、「何が起きるかは予測できない。先のことはあまり考えすぎないようにして、毎日練習している」と語った。

 今大会はノバク・ジョコビッチ(Novak Djokovic、セルビア)やアンディ・マレー(Andy Murray、英国)ら強豪選手がそろって欠場し、出場する8選手の実力に偏りがみられる中、仮にナダルが棄権することになれば、大会主催者にとっては大きな打撃になる。

 現在31歳のナダルは、けがに見舞われた2016年シーズンを乗り越え、今季は全仏オープンテニス(French Open 2017)と全米オープンテニス(US Open Tennis Championships 2017)で優勝を果たして世界1位に返り咲くなど忘れられないシーンを過ごした。

 長年のライバルであり、今季は全豪オープンテニス(Australian Open Tennis Tournament 2017)とウィンブルドン選手権(The Championships Wimbledon 2017)を制してグランドスラム2勝を挙げているロジャー・フェデラー(Roger Federer、スイス)は、ナダルが欠場すれば大会にとって大きな損失になるという認識を示している。

 36歳のフェデラーは、「彼は世界ナンバーワンの選手であり、われわれの中でも最高のシーズンを過ごしている。彼はテニス界のスーパースターだから、大きな打撃となるのは当然だ」とすると、「彼がここに来ているということは、とても良い兆候だといえる。われわれは、彼が出場して良いプレーを披露してくれることを望んでいるよ」とコメントした。

 昨年大会の出場を逃した今年の大会に復帰できて満足していると話したナダルは、ツアー・ファイナルでは一度も優勝したことがなく、自身のキャリアで同大会のトロフィーが欠けていることは念頭にあると認めている。

 大会は準決勝と決勝の前に二つのグループに分かれてラウンドロビンが行われる方式になっており、初戦でダビド・ゴフィン(David Goffin、ベルギー)と対戦するナダルのグループには、ほかにドミニク・ティエム(Dominic Thiem、オーストリア)とグリゴール・ディミトロフ(Grigor Dimitrov、ブルガリア)が名を連ねた。

 一方、初戦でジャック・ソック(Jack Sock、米国)と対戦するフェデラーのグループには、マリン・チリッチ(Marin Cilic、クロアチア)のほかに、今季は大躍進を遂げて世界3位まで上り詰めているアレクサンダー・ズベレフ(Alexander Zverev、ドイツ)が入っている。
【翻訳編集】AFPBB News