犬は体の大きさや犬種によって分類されますが、その「マズル」の長さによっても3種類に分けられます。マズルとは犬の目頭辺りから鼻先までのことをいいますが、このマズルと頭蓋骨の長さによって、以下の3種類に分けられるのだそう。

長頭種中頭種短頭種

長頭種はマズルと頭蓋骨までの長さが大体同じ。中頭種はマズルが頭蓋骨までの長さよりもやや短め。そしてマズルが極端に短いのが中頭種。

今回はこの中でも「長頭種」と呼ばれる「マズルが長い犬種」をご紹介します。

ボルゾイ

その昔はロシアの貴族のみが飼育を許された「ボルゾイ」。マズルが長く、引き締まった身体を持つボルゾイのその姿は優雅で高貴。今でも多くの人々を魅了しています。ボルゾイはその大きな体からも多くの運動量を必要とします。1時間以上の散歩を1日に2回、散歩以外にも激しい運動ができる時間を確保してあげましょう。また、ボルゾイは抜け毛が多く皮膚が弱い犬種のため、日々のブラッシングと月に1回のシャンプーで清潔に保ってあげましょう。立ち上がると2メートルにもなる大型犬です。飼育には十分な広さを確保し、飼い主さんのコントロールができるように日々のしつけも大切です。

イタリアン・グレーハウンド

小柄で細く長い足を持ち、長いマズルに小さな頭を「イタリアン・グレーハウンド」。かつてはローマ貴族の間で人気を誇っていたといわれる通り、小柄ながらも気品あふれる姿を持ちます。優れた狩猟犬のグレーハウンドから生み出されたイタリアン・グレーハウンドは、動くものや揺れるものに素早く反応します。細い首を傷める可能性があるため、散歩の際は首輪ではなくハーネスがおすすめされています。また、突然の飛び出しなどの可能性があるため、散歩中は注意が必要です。運動が大好きな活発な犬種のため、運動量も十分に確保してあげましょう。短毛種のため、寒さには弱いです。夏の冷房の効き過ぎには注意し、冬には暖かい寝床と洋服を着せる等の対策をしてあげましょう。大人しく、愛情深い性格のイタリアン・グレーハウンド。日本でも今後ますます人気が広がりそうです。

ミニチュア・ダックスフント

ドイツ原産。3つのサイズがあるダックスフントの中でも真ん中の「ミニチュア・ダックスフント」。短足胴長の体型に垂れ耳に長めのマズルを持つ小型犬です。ウサギや自分の体より大きなアナグマの猟で活躍してきました。好奇心が強く、陽気で活発、時に頑固な一面を見せます。また、自立心が強いため、あまり甘やかしすぎると指示に従わなくなる場合があります。飼い主さんはけじめを持ったしつけを行いましょう。ダブルコートの被毛は換毛期によく抜けますので、ブラッシングは欠かせません。短足のダックスフントは地面から近いため、夏場の熱中症対策も忘れずに行いましょう。一方、寒さにも弱いため、冬場の寒さ対策は万全に。胴長短足の犬種に起こりやすい椎間板ヘルニアにも注意が必要です。予防のためにも太らせないようにし、成長期にはしっかりと運動を行いましょう。

ウィペット

小さな頭と長いマズル、美しい流線型の体は無駄のない筋肉と骨格。すべてのバランスが取れた「ウィペット」は世界中に愛好家を持ちます。飼い主への服従心が強く、家族へも愛情深く、非常に落ち着いてたおとなしい犬種としても人気です。走ることが大好きなウィペットは時速60劼發梁さで走ることができるといわれています。毎日1時間程度の散歩を行い、小走りやジョギングなども取り入れてあげましょう。ドッグランなどで思い切り走らせる際には、十分に広い環境を用意し、障害物などによる怪我には注意が必要です。また、寒さには非常に弱いため、気温に合わせて洋服などでの体温管理が必要です。

まとめ

長頭種と呼ばれるマズルが長い犬種は他にも「ピンシャー」「シェパード」などがいます。
これらの長頭種の犬種は風の抵抗を受けづらいため、走るのが得意な犬種が多いようです。また、マズルが長い犬種は体も細い場合が多く、全体的に高貴なイメージを与えてくれます。今回は犬の一つの特徴であるマズルに注目してご紹介しました。