『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』 ©Disney ©2017 MARVEL

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え、これのどこがディズニーなの!?……なんて声が聞こえてきそうですが、いまディズニーはマーベルを、子どもたち向けに次世代ファン育成プロジェクトを立ち上げてまで猛プッシュ。

【画像】マーベル男子必見!マーベルのヒーロー大集合

実はマーベルは、2009年8月にウォルト・ディズニー・カンパニーの傘下となっています。

ミッキーフレンズでもディズニープリンセスでもない、マーベルのヒーローたちですが、広い意味でディズニーキャラクターの一員なのです。

「日本よ、これが映画だ。」で物議! 映画『アベンジャーズ』を覚えてる?

マーベルってなんぞや、という方は、2012年に公開された映画『アベンジャーズ』のキャッチコピー、「日本よ、これが映画だ。」を覚えているでしょうか。

当時、上から目線すぎる、と一部で物議を醸した、あの『アベンジャーズ』がマーベルです。

ちなみに『アベンジャーズ』は、世界興行収入15億ドル以上という、歴代SFアクション映画の中でも最高傑作のひとつ。

これほどまでに評価されるのには、理由があります。

全映画がリンクするマーベル・シネマティック・ユニバース

マーベルの映画の最大の特長は、2008年『アイアンマン』から最新2017年11月3日公開『マイティ・ソー バトルロイヤル』まで、すべてが “一つの世界の物語” として描かれている点です。

マーベル・ヒーローたちが存在する世界を「マーベル・シネマティック・ユニバース」と呼びます。

「キャプテン・アメリカ」「アイアンマン」「ハルク」「ソー」など各ヒーローごとに、個別に映画が製作され、それぞれの物語が掘り下げられるのですが、端々で他のヒーローの存在が示唆されたり、言及されたりします。

街を守る「スパイダーマン」から、宇宙を守る「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー」、神秘の世界を守る「ドクター・ストレンジ」まで、すべてが同じ世界の話なのです。

MCU全ヒーローが集結するアベンジャーズ

マーベル・シネマティック・ユニバースに登場するヒーローたちがチームを組んで、強敵に立ち向かうクロスオーバー超大作が、「アベンジャーズ」シリーズです。

フェーズごとにそれまで個々で活躍していたヒーローたちが集結する、言ってみれば、通常ではあり得ないような “お祭り” 。

2012年『アベンジャーズ』、2015年『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』、そして2018年4月27日には、最新作『アベンジャーズ/インフィニティ・ウォー』の公開が控えています。

マーベルキッズ、急増中!?

マーベル・シネマティック・ユニバースの原作となるマーベル・コミックスは、いわゆるアメコミ。

日本人には馴染まないのではないかと思われがちですが、意外や意外、少なくとも映画に関しては、日本の漫画・アニメに匹敵するクオリティがあります。

個人的な特筆ポイントは2つ。

ひとつは、感情移入できる繊細なキャラクター造形。

そしてもうひとつは、「スター・ウォーズ」シリーズにすら負けず劣らずの、完璧に作り込まれた世界観です。

世界最先端の3DCG技術で描くSFでもあり、エンターテイメントとしての完成度が極めて高いのです。

純粋にヒーロー物として比較した場合、日本の子どもたちに人気の戦隊モノや仮面ライダーシリーズが、とてもちゃちに見えます。

実際、うちの息子(6歳)は、戦隊モノにほとんど興味を示しませんが、マーベル・シネマティック・ユニバースの最新映画が公開されれば、必ず「映画館に観に行く!」とせがみます。

ディズニーランドでもマーベル・ヒーロー

こうしたマーベルキッズの増加に一役買っているのが、もちろんディズニーです。

日本の東京ディズニーリゾートはディズニー直営でなく、株式会社オリエンタルランドによるフランチャイズ経営という事情もあってか、マーベル・ヒーローの登場は今のところありません。

が、「香港ディズニーランド・リゾート」や、カリフォルニア州「ディズニーランド・リゾート」、フロリダ州「ウォルト・ディズニー・ワールド・リゾート」などの、海外のディズニーパークでは、当たり前のように登場しています。

また、ケーブテレビやCS放送等で視聴できる「ディズニーXD」では、多数のマーベルアニメを放送。

2017年11月は、なんと9番組も放送します。

■『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』 毎週(金)15:00~15:30他

悪の組織ヒドラに遺伝子操作によって創られた少年戦士たちを救ったアベンジャーズ。超人的能力を持っているが未熟な少年たちを“フュー チャー・アベンジャーズ”として弟子入りさせ、鍛えることに。

■『マーベル アントマン』 毎週(月~木)22:25~22:30

マーベル最小ヒーロー、アントマンことスコット・ラングの、世界平和と愛娘キャシーを守るための、ヴィランズとのちょっとした戦いを描いた短編アニメーション・シリーズ。

■『マーベルアベンジャーズ・アッセンブル』 毎週(日)22:00~22:30他

アイアンマン、ハルク、キャプテン・アメリカ、ソー、ホークアイ、ブラック・ウィドウ。人類の未来を救うため集結した地上最強のヒーローたちの活躍を描くアニメーション・シリーズ。

■『マーベルハルク:スマッシュ・ヒーローズ』 毎週(日)21:30~22:00他

世間からは緑の怪物と恐れられているハルクだったが、リックは彼のヒーローとしての一面を紹介しようと撮影を進めていた。ある日、ヴィスタ・ヴェルデ上空に謎の巨大な渦が現れ、中央に開いた穴からネガティブ・ゾーンの征服者のひとりアニヒラスが現れた。

■『マーベル アルティメット・スパイダーマン VS シニスター・シックス』 毎週(土)21:30~22:00他

スパイダーマンの宿敵ドクター・オクトパス率いる最凶のヴィラン連合「シニスター・シックス」が登場!「究極のヒーローとは何か」を学んだスパイダーマンは、最強クモ軍団を結成し、悪の軍団に立ち向かう!

■『マーベル スパイダーマン』 毎週(金)15:30~16:00他

15歳の高校生ピーター・パーカーは、ある日特殊なクモにかまれ、スパイダーマンとしての特殊能力を持つように。とまどいながらも、スパイダー・センスで危険を察知、特殊能力で街や友だちを悪の手から守るために戦う。

■『マーベル ガーディアンズ・オブ・ ギャラクシー』毎週(土)22:00~22:30他

ピーター、ガモーラ、ロケット、グルート、 ドラックスの5人で結成された新チームは、クリプト・キューブに隠された謎の地図を発見。それは恐ろしい破壊力のコズミック・シードのありかを示すものだった。悪の手に渡れば銀河の平和が脅かされる。

■『マーベル アルティメット・スパイダーマン』※2話連続毎週(月)~(木)21:30~22:25

ピーター・パーカーがスパイダーマンになって約1年。ピーターは高校に通 いつつ、一人で地道にヒーロー活動を行うという二重生活を送っている。だ がデイリー・ビューグル・コミュニケーションズのCEOジェイムソンは、激しい「アンチ・スパイダーマン・ キャンペーン」を展開し、新聞紙面やテレビニュースでスパイダーマンを叩きまくっていて……。

■『マーベル ロケットとグルート』 毎週(土)22:25~22:30

『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のロケットとグルートが主人公となったショートアニメーション。新しい宇宙船を買うために、レースに出場したり宝石を盗み出そうとしたり大奮闘!

中でも『マーベル フューチャー・アベンジャーズ』は、次世代ファンの育成を目指してウォルト・ディズニー・ジャパンが手がける、国内製作アニメ。

わざわざ日本の子どもたち向けにアニメを製作しているのですから、ディズニー日本法人の本気が感じられますね。

なぜ? ディズニーが本気になっている理由

マーベル・シネマティック・ユニバースの映画群は、シリーズ累計の世界興収が1兆円を越える、文字通り世界最強のSF映画シリーズです。

アメリカ本国はもちろん、世界中にたくさんのファンを抱えています。

けれども、日本国内での知名度やファンの数は、まだまだこれから。

マーベル・コンテンツの質の高さを考えると、「日本人に馴染まない」というのはちょっと説得力がなく、これは単純に文化がないからなのでしょう。

大人が熱中できるほどのクオリティがある「マーベル・シネマティック・ユニバース」を入口に、独特のセンスをファッションに取り込んだマーベル女子へと、徐々に裾野を広げてきました。

さらにアニメを通して、子どもたちにもアプローチしていきたい思惑があるのでしょう。

親子で楽しめるマーベル

もう一つ、ディズニーは親子で楽しめるエンターテイメントを重視します。

たとえばディズニーランドは、子どもだけが遊ぶ遊園地ではなく、親も一緒に楽しめるテーマパークです。

春休みや夏休み、子どもに付き合ってしぶしぶ戦隊モノの映画を観に行くのではなくて、親子で本気で楽しんで、本気で会話を楽しめるのがマーベル。

東京ディズニーランドで、女の子がディズニープリンセスに憧れるように、男の子がマーベル・ヒーローに憧れたり、パパも一緒になって楽しんだり。

そんな楽しみ方が増えれば、ディズニーにとって理想なのかもしれませんね。