4-2-3-1のトップ下で先発したMF井手口陽介

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[11.10 国際親善試合 日本1-3ブラジル リール]

 五輪代表で対戦したブラジルとも、テレビで見ていたブラジルとも違った。日本代表MF井手口陽介(G大阪)はフル代表で初のブラジル戦を戦い終え、「個人としても組織としてもレベルの違いを肌で感じられた。そこはすごく良かった」と率直に言った。

 4-2-3-1のトップ下で先発し、ブラジルのアンカーに入ったMFカゼミーロをケアする役割を担った。チームとして高い位置からプレッシャーをかけたかったが、前半はラインが下がり、狙いとした守備はできず。「もっと自分たちからハメに行けるようになれば、ボールも奪えるし、攻撃もできたと思う」と悔やんだ。

 個人としては持ち味の1対1で強さを見せ、球際でも体を張ったが、本人に手応えは「あんまりない」と言う。「簡単に抜かれるシーンもあったし、ファウルで止めるシーンもあった」と、反省の言葉が続いた。

 この日はセットプレーのキッカーも務め、0-3で迎えた後半17分には左CKからDF槙野智章の追撃ヘッドをアシストした。「そのへんに蹴ればいいかなと。(槙野を)狙ったわけではない」と淡々と語ったが、チームとしてはスカウティングどおりにファーサイドを狙ったキックだった。

 リオデジャネイロ五輪日本代表として昨年7月30日に行われた五輪前最後の強化試合でもブラジルと対戦し、「衝撃を受けた」と、0-2のスコア以上の差を実感した。「それ以上の衝撃を受けると思う」と覚悟して臨ん一戦だったが、フル代表のブラジルはその想定をさらに上回るものだった。

「(ブラジルの選手は)0から100がすごく速い。テレビで見ていても速いなと思っていたけど、生で見て、もっと速いなと思った」。前半17分には自身のクリアミスから2失点目。「そこは自分のミス」と反省した21歳の井手口にとっては、すべてが財産になるはずだ。

(取材・文 西山紘平)


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