ビデオ判定によりPKを与えてしまったDF吉田麻也

写真拡大

[11.10 国際親善試合 日本1-3ブラジル リール]

 ただただ反省した。前半6分、ブラジルの左CK。FWネイマールのキックはGK川島永嗣がパンチングで逃れたが、PA内ではDF吉田麻也(サウサンプトン)とMFフェルナンジーニョが交錯し、両者が転倒していた。この場面で笛は鳴らなかったが、約2分後にビデオ・アシスタント・レフェリー(VAR)により試合が中断。主審は吉田のファウルを取り、ブラジルにPKを与えた。

「試合を台無しにしてしまうようなミスだったと思う。本当にアホなことをしてしまった。フェルナンジーニョにブロックされて、それをはがそうとしたら必要以上に振りほどいてしまった」

 ブンデスリーガやセリエAでは今季から試験的に導入されているVARだが、吉田がプレーするプレミアリーグでは導入されていない。「僕自身、ビデオ判定は初めてで、すごく教訓になった。こういう接触でPKを取られるんだなと把握できた」。ブンデスリーガでプレーするチームメイトからは事前に伝え聞いていたというが、自分自身がピッチ上で体験するのは初めて。VARは来年のロシアW杯でも導入される見通しで、「本番に向けてトライできたと、ポジティブに捉えることもできる」というのは本音だろう。

 とはいえ、ゲームプランを壊してしまったのは事実。「立ち上がりの失点をしのいで、前半は(失点)ゼロでいこうと話していた。こういう大事な試合で、インテンシティー高くいこうという中で、本当にもったいないことをした」と悔やんだ。

「本当に愚かなことをしてしまった」。繰り返し反省の言葉を口にしたディフェンスリーダーは「なぜイングランドでは(VARを)やらないか。あれをイングランドでやったら全員ファウルになる」と恨み節もこぼしつつ、「それを理解していなかった僕が悪い。僕自身、ビデオ判定は初めてだったし、この1回を体験できたのは僕の収穫」と、自分に言い聞かせるように話した。

(取材・文 西山紘平)


●2018W杯ロシア大会特集ページ