新潟県の麒麟山酒造(東蒲原郡阿賀町)による日本酒が、世界的なパッケージデザインコンペティション「ペントアワード 2017」において、飲料部門・最高位のプラチナ賞を受賞しました。「ペントアワード」は2007年1月の創設された、世界で最も権威があるとされるパッケージデザインのコンペティションです。

 

毎年、世界中から応募作品が寄せられ、著名なデザイナーや大手企業のパッケージデザインディレクターからなる12名の国際審査員によって審査されます。 審査は55種類以上のカテゴリーで行われ、そのなかから飲料、食品、ボディ、ラグジュアリー、その他の主要5部門それぞれにプラチナ、金、銀、銅の各賞を授与。さらに全体の最優秀作品としてダイヤモンド賞1点が選ばれます。

 

シンプルなデザインが評価され飲料部門の1位を獲得

今回受賞したのは、麒麟山酒造が製造する長期熟成吟醸原酒「紅葉 金(もみじ きん)」。パッケージデザインでは、シリーズが持つ味と背景を直感的に伝えるため、木々が色づくように旨みが増すイメージを表現。ふだん日本酒を飲まない層にもアピールすべく、紅葉を一枚配しただけのシンプルなデザインとしたところ、「ペントアワード」の国際審査員にも高く評価されました。デザインを担当したのは新潟市のデザイン事務所・フレームの代表取締役、石川竜太氏。

 

受賞した「紅葉 金」は、歴代の杜氏が3代にわたって守り続けた熟成酒で、2016年11月に1000本限定で特別販売されたもの。その酒質は、二十年以上の長い熟成を経て淡い琥珀色となり、蜜のような芳醇さとまろやかな酸味を併せ持つ、奥深い味わいだといいます。ぜひ味わってみたいところですが、本品は特別蔵出し商品のため2017年は販売しないとのこと。販売する際は、そのつどアナウンスするといいます。

↑ペンドアワードのプラチナ賞を受賞した「紅葉 金」

 

なお、麒麟山酒造は、使用する9割以上の米を地元・阿賀町産の米でまかない、酒の劣化を防ぐために述床面積2000屬涼蔵棟を建設するなど、先進的な取り組みで注目を集めている蔵。新潟の淡麗辛口(※)の魅力を広く伝えことにも注力しており、受賞はその活動の一部が実を結んだ形です。今後、より注目を集めるのは間違いなく、全国の蔵元の良いモデルケースになるという意味でも、日本酒界全体への好影響が期待できそうです。

※淡麗辛口…甘味と酸味が少なく、さっぱりしている日本酒の味を表す言葉

↑麒麟山のレギュラー酒のラインナップ。こちらも受賞酒と同じく石川氏によるデザイン

 

↑麒麟山酒造がその伏流水を仕込み水として使用する常浪川の風景

 

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