世の中にはたくさんの収納グッズがあふれていますが、なかなか用途にぴったりの既成の収納棚やラックは少ないもの。そこでおすすめなのが、箱を収納グッズとして使う「ボックス収納」です。中に入っているものを隠せてインテリアとして見栄えがいいうえ、ポンポンとものを放り込めば、無理なく家じゅうがすっきりします。


今回ESSE編集部が取材した山下朱美さんは、ボックス収納の達人。和と洋をミックスさせた、アンティーク感あふれる家のあちこちで、ボックスを大活躍させています。「ボックスのテイストをそろえると、家じゅうどこに置いてもしっくり。なので必要に応じて中身や置き場所を入れ替えたり、模様替え気分で移動させたりするのも楽しいんです。きっちりしまうのは苦手だけれど、ボックスの中に入れればいいだけなので手間なく片づく。インテリアと収納を両立できる、心強い味方です」。レトロなテイストの箱使いでインテリアも収納も楽しむ

今回は山下家の和室、洗面所、寝室、玄関を公開。それぞれのコーナーごとに絶妙に便利なボックス収納術、ぜひ参考にしてみてください。<和室>


キッチンやダイニングと同じく1階にある和室が、山下家のリビング。テレビ回りはディスプレーコーナーとして、和の味わいがあるものを並べています。レトロなランプシェードも、和室にぴったりの雰囲気。●ブリキや木の箱を竹の棚に合わせて、素材で遊ぶ


ブリキの箱を、テレビ横に置いた竹の棚へ。「冷たい金属とやわらかい竹の異素材感を組み合わせても、どちらも和のデザインなので相性がよく、しかも見た目の変化も楽しめるんです。中には、子どものものを入れています」。下に置いた木箱のデザインもレトロな印象! この場所にマッチしています。●ガラス戸の棚には箱を飾って楽しむ


和の食器棚の上段には民芸店で買った竹ボックスを、下段には手ぬぐいを入れたほうろうのバットを飾って。木の色に、グリーンが差し色として映えています。


「竹ボックスは、置いておくだけで絵になって好き。中には、今は成長した娘たちの母子手帳など思い出の品を入れて。たまに見返しては、なごんでいます」。<洗面所>


温かみのあるベージュのタイルをはった洗面台。窓を彩る観葉植物が、フレッシュな印象にひと役買います。生活感が出やすい化粧品なども、箱を使って隠しながら使いやすく上手に収納。●ヘアアクセサリー入れは浅めの箱に並べてまとめる


ヘアアクセは小ビンや小バケツに入れ、レトロな木の浅い箱に並べて。「いい感じに年月を重ねた味のある箱に並べると、ヘアピンのようななんでもない実用的なものでも、かわいく見えてくるから不思議です」。●アメニティーはフタつきの箱に入れ生活感を隠す


家族で使うハンドクリームやコンタクトレンズの洗浄剤、薬、耳かきなどのこまごましたものは、背の高さに合わせてフタつきボックスにイン。「化粧品も、フタつきの箱にざっくりまとめれば、うるさくありません」。掃除の際も、ひとつずつ持ち上げる必要はなく、箱ごと移動させればいいので、手間が圧倒的に減ります。<寝室>


レトロフレンチな雰囲気の2階寝室。やわらかなオレンジの壁に、ブルーグリーンの木製目隠しが映えます。実際に窓はなく、山下さんがDIYで設置した飾りだというから驚き! 部屋の印象に合わせて、窓辺に置いた無印良品の棚を白くペイントし、天板をつけてアレンジ。●ナチュラルなテイストのボックスに、漫画を忍ばせて


趣味で集めている漫画は、そのまま並べると生活感が出てしまうので、ナチュラルなボックスに入れて目隠し。「サイズがぴったりで感動! 出し入れもしやすいですよ」。●リモコンは、インテリアに合う持ち手つきのボックスに


テレビ、照明、エアコンなどのリモコンは、仕上がりがラフに見えるデザインの浅い箱に入れ、奥のサイドテーブルに。「ちょっとハードに見えるこのボックスがあることで、インテリアが甘くなりすぎません」。●ほうろうや木の箱を置き変化を出す


「棚の中がすべて同じ箱だとつまらないので、レトロフレンチに合うほうろうのブレッドボックスや木の箱を置いて、変化をつけました」。どちらも中にはCDを収納。<玄関>


広い土間と木の白壁で明るい印象の玄関。昔ながらの和のテイストと使い勝手をとり入れています。靴収納スペースはレトロにペンキ塗りで仕上げた板で仕切り、ほどよく隠して、訪問者から見えない仕掛けに。


ラフな土間の空間に床置きされた箱は、実家の納屋にあったという古いもの。靴用スプレーを収納しています。●オープン棚に古道具の箱やカゴを並べる


靴用の収納棚の上部は、箱やカゴを並べて身支度コーナーに。最上段左端の古いアイロン用ボックスには、靴用クリームをまとめています。ストールは、下段に置いた竹のカゴが定位置。

<撮影/林絋輝 取材・文/ESSE編集部>