「週末映画館でこれ観よう!」今週の編集部オススメ映画は『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』『ザ・サークル』

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 リアルサウンド映画部の編集スタッフが週替りでお届けする「週末映画館でこれ観よう!」。毎週末にオススメ映画・特集上映をご紹介。今週は、編集スタッフ2人がそれぞれのイチオシ作品をプッシュします。

参考:岩田剛典、“生コン拷問”は「胡麻豆腐なんでご安心を」 『HiGH&LOW THE MOVIE 3』完成披露イベント

■『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』

 最近、韓国でポンデギという昆虫料理を食べてきました。栄養満点らしいですよ! そんなティッシュ松田がオススメするのは、明日11日より公開される『HiGH&LOW THE MOVIE 3 / FINAL MISSION』。

 『HiGH&LOW』は、リアルとファンタジーがコラボした世界観で、映画、ドラマ、動画配信、コミック、SNS、アルバム、ライブなど、あらゆるメディアを巻き込んだ総合エンタテインメント・プロジェクト。いよいよシリーズ最終章となる本作では、政府と裏でつながりSWORD地区にカジノ建設を目論む九龍グループに、我らがSWORDの面々が直接対決を挑みます。岩ちゃんこと岩田剛典演じる山王連合会のリーダー・コブラが、岩城滉一演じる黒崎会会長・黒崎君龍らに監禁&拷問されて“生コンクリート”を飲まされる衝撃的な予告映像は、ネットでも大きな話題となりました。(参考:岩田剛典、“生コン拷問”は「胡麻豆腐なんでご安心を」 『HiGH&LOW THE MOVIE 3』完成披露イベント)

 九龍グループの“大人の喧嘩”によってボロ雑巾のようにされてしまうのは、コブラだけではありません。White RascalsのROCKY(黒木啓司)、鬼邪高校の村山良樹(山田裕貴)、RUDE BOYSのスモーキー(窪田正孝)、達磨一家の日向紀久(林遣都)……各グループの拠点が阿鼻叫喚の地獄さながらにめちゃくちゃに破壊され、リーダー達は絶望に打ちひしがれます。火が放たれ、女たちは攫われ、歯向かった者たちは縛り上げられた挙句、文字通り“吊るされて”いるのだから、九龍グループがまともな大人たちではないことは明らかです。こうなると頼みの綱は琥珀(AKIRA)&九十九(青柳翔)のムゲンコンビと、雨宮兄弟(TAKAHIRO/登坂広臣)だけですが、彼らのもとには不死身の刺客・九鬼源治が再び襲いかかります。まさに絶体絶命のピンチ!

 最終章を謳っているだけあって、とにかく出し惜しみなくド派手なシーンが続くのが、『3』最大の見どころと言っていいでしょう。ファンの期待を裏切らない、熱すぎるファイトがこれでもかというほどに詰め込まれています。また、これまで謎に包まれていたSWORD地区の成り立ちが明かされるのも見逃せません。ドラマ版から約3年をかけて繰り広げられてきた壮大かつ複雑なストーリーが、ひとつの線でつながった瞬間、その脚本の見事さに圧倒されるはずです。

 思えば『HiGH&LOW』は“混沌”の物語でした。登場人物が異様に多く、しかも全員主人公。血気盛んな若者たちが好き勝手にチームを組み、それぞれいがみ合って喧嘩三昧。もう不良は卒業すべき年頃のパイセンたちや、隣町のギャングたちや刑務所上がりのチンピラ軍団、果ては政府と癒着した巨大な反社会的勢力までが参戦し、くんずほぐれつやり合っているのだから、初めて鑑賞したときは正直、なにがなんだかさっぱりわかりませんでした。それはきっと、多くのファンたちも同じ心境だったことでしょう。

 ところが、今となっては各々どんな性格で、どういう癖を持っているか、誰と誰が仲良しで、なにを大事にしているのか、手に取るようにわかるから不思議です。ひとりひとりのキャラクターを丁寧に、愛情を注いで描いていったことで、彼らにファンが付き、そこから自然と物語が立ち上がって、結果として『HiGH&LOW』という世界の“秩序”が生まれたのかもしれません。すべての歯車が噛み合い、ラストに向けて力強く邁進していく物語を見ながら、そんなことを思いました。

■『ザ・サークル』

 中学1年生の頃に初めて携帯電話(ガラケー白)を買ってもらい、一番初めに登録したSNSはモバゲーでした。そんなリアルサウンド映画部のゆとり女子・戸塚がオススメする作品は、『ザ・サークル』。

 SNSをテーマにしたサスペンス映画ということで、今の時代にぴったりの作品です。「インスタ映え」という言葉が流行している現在、私たちは何の躊躇もなくプライベートの一部を、毎日のように世界に発信しています。一度ネットに上がってしまえば、半永久的に残る。なんてことを誰もが一度は聞いたことがあるはずです。でも、その“危うさ”と“怖さ”を本当の意味で理解している人はほんの一握りに過ぎない。私も、実感していない大勢の中の一人です。

 本作に描かれていることは全てフィクションですが、決してファンタジーではありません。近い未来の私たちの姿がエマ・ワトソン演じる主人公メイであり、私たちが生活することになる世界が舞台となっている巨大SNS企業“サークル”になるかもしれません。私生活の24時間を全て晒し、どこに隠れても必ず誰かに見つかり、干渉される。自分が知らない誰かに。

 『ザ・サークル』は「本当にあるかもしれない怖い話」です。ある意味では、ホラー以上にホラーな映画かもしれません。SNSは決して“悪”ではない。でも、便利なものであればあるほど、使い方によっては“凶器”になります。だからこそ、本作で描かれていることはリアルで刺激的で恐ろしい。

 あなたも、週末映画館で“SNSの恐怖”を体験してみてはいかがでしょうか?(リアルサウンド編集部)