“日本ビッグ3”が迎える審判の時 ブラジル戦次第で香川、本田、岡崎は今後未招集も

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欧州遠征のメンバー選考で世間の耳目を集めた香川、本田、岡崎の代表落選

 2018年6月のロシア・ワールドカップに向けて、ブラジル戦は日本代表のターニングポイントとなる可能性を秘めている。

 バヒド・ハリルホジッチ監督率いる日本は、10日(現地時間13時・日本時間21時キックオフ)にフランスのリールでFIFAランク2位のブラジルと国際親善試合に臨む。今回の遠征メンバーで選外となった“ビッグ3”――MF香川真司(ドルトムント)、FW本田圭佑(パチューカ)、FW岡崎慎司(レスター・シティ)にとっても、“審判の時”を迎えようとしている。

 日本は11月シリーズでブラジルに続き、14日にベルギーのブルージュでFIFAランク5位のベルギーと対戦する。この欧州遠征のメンバー選考で世間の耳目を集めたのが、日本サッカー界を長年けん引した香川、本田、岡崎の落選だ。ハリルホジッチ監督はメンバー発表会見で、次のように理由を明かしている。

「前回の合宿であまり評価をしていない。彼ら本来のパフォーマンスを見せるべき。他の選手より良いパフォーマンスを見せてくれれば、ここにいるはず。ディスカッションもしたし、いろいろな説明もした。これは競争と呼ぶのでしょうね」

 コンディションや戦術上の役割などを含めたうえでの“総合的パフォーマンス”に指揮官は不満を覚えていたようだ。一度ふるいにかけられた形の三人が、今後も代表に呼ばれる保証はどこにもなく、ハリルホジッチ監督もあくまで競争を強調している。

ビッグ3の存在感が薄れるか、待望論が浮上か

 代表初選出のMF長澤和輝を含め、今回招集されたメンバーがブラジル戦とベルギー戦で一定の結果を残した場合、“日本ビッグ3”の存在感は一層薄れ、今後は声がかからない可能性も当然出てくる。

 香川はメンバー外が発表された後、「これからも今までやってきた事を信じて日々やるだけ。自分のプロセスや、目標を見失わず」と自身のツイッターに思いを綴った。本田もスーパーゴールを叩き込むなど代表復帰に向けて猛アピールをしている。それぞれ信じた道を歩み続けているが、自身の立場に関わってくるだけに、ブラジル戦とベルギー戦の動向を注意深く見守るに違いない。

 もっとも2連戦の結果次第で、“ビッグ3待望論”が巻き起こる可能性も同時に秘めている。ロシア大会に向けた試金石となる試合で、ハリルジャパンはどのような試合を見せるのか。選外となった香川、本田、岡崎にとっても注目の時を迎える。

【了】

大木 勇(Football ZONE web編集部)●文 text by Isamu Oki

ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images