カンテレ・フジテレビ系のドキュメント番組『セブンルール』の11月7日放送回で、MCの若林正恭(39歳)が、“仕事は楽しくなくちゃいけない”という考え方を「エンジョイハラスメント」と名付け、反響をよんでいる。

同番組は、さまざまな分野で活躍している女性に密着し、女性たちが自らに課している“7つのルール”を手がかりに、その人生観を映し出すという新感覚ドキュメント。スタジオキャストは若林のほか青木崇高、本谷有希子、YOUの4人だ。

7日の放送では、「H&M」を陰で支えるPRマネージャー・室井麻希さん(37歳)が紹介された。室井さんはICU(国際基督教大学)を卒業し、2012年から現職。世界を飛び回って仕事をしながら、2歳半になる息子の子育てをする母親でもある。

室井さんの「ルール」として、5つめに紹介されたのが、「影武者になる」というもの。室井さんは、大規模イベントをおこなう際、自身の仕事は戦略をたてることだといい、その先の部分は担当を割り振っていると説明。自身が影武者になる理由として、

「朝起きたときに『会社に行きたくないな』って、絶対思わないでほしくて。(そう思わないためには)楽しいことをしているのがいちばんだと思う。華のある部分を私がとっちゃいけない」

と持論を展開した。

猛烈に忙しいはずなのに笑顔を絶やさず、人への配慮もみせる室井さんの言葉を受け、スタジオでもトークが白熱。若林は「仕事楽しいな、朝起きて、みたいな…俺はなんか、『エンジョイハラスメント』って呼んでるんですけど」とボソリ。「だりぃな〜と思いながら仕事の現場行ってちゃんとやって、これでよかったかなぁ、ぐらいで帰ってもいいじゃんって思うんですよ」「俺まじで、ネタ作るのなんて全然楽しくないですもん。めんどくさいし」「“楽しい”ってそんなに重要なのかって言いたい」と力説した。

すると本谷が「責任ある仕事任されてたら、絶対思わないよね。朝起きて楽しいなって」と反応。YOUも「思わないよね」と同調した。ただ、本谷が「でも、仕事が好きって思うのは重要」と続けると、若林も「ああ……、はいはい」と大きく頷き、本谷は「得意なことは楽しいし、好きって思えるから、得意なのをその子たちに任せるっていうのは、一つあるんだろうな」と、室井さんの仕事論に納得する姿勢をみせた。

Twitterでは、若林の「エンジョイハラスメント」という言葉に反応する声が続出。その後さまざまな媒体で取り上げられると、話題はさらに拡散した。

“ええこと言うわwしんどいことをやるからお金が貰えるんであって、楽しさ一辺倒なワケが無いもんな!w”
“「エンジョイハラスメント」に激しく同意。楽しいだけが仕事じゃない。そういう風潮が、やりたいことしかやらない勘違い人種を生み出している。”
“「7RULES」_若林のコメントはいつも共感する。「エンジョイハラスメント」は感じる。すべてにポジティブじゃなきゃだめ? って思うよね。”
“仕事忙しくてぐったりしてる時に「大変だったねーでも楽しかったよね?」「こういう時は楽しまなきゃ!」「忙しいと楽しいよね?」って同調強制されると辞めたくなるもん。エンジョイハラスメント凄くわかる”

など、“仕事を(すべて)「楽しい」と思わなければいけないかのような風潮”に違和感があったという人から、共感の声が続々と寄せられた。さらに、仕事以外にも「エンジョイハラスメント」を感じることがある、という指摘も相次ぎ、

“これすごくわかる。番組見てないけど。育児も同じで、育児楽しまなくてもいいと思ってる→→
仕事が楽しいと思うことと楽しめと言われることは全然別の話。”
“何か胸のわだかまりが解けた感じする!何事も(仕事・家事・育児・飲み会含め)楽しいにこしたことないけど、その価値観を押し付けたり、楽しんでる人の方が勝ち組とか偉いとかいう風潮は確かにエンジョイハラスメントなのかもしれん。楽しくなくてもしんどくても一生懸命やってる人だって尊い。”

などの声があった。

物事を楽しんでするかどうかは、あくまでも個人の話。楽しんだほうが“エラい”風潮にうんざり、という人は多いようだ。
(花賀 太)

■関連リンク
セブンルール‐バックナンバー 11月7日(火) | 関西テレビ放送 カンテレ
https://www.ktv.jp/7rules/program/171107.html