世界で最も有名な美術館と聞いて、多くの人が連想するのがパリ・ルーヴル美術館だろう。収蔵数は38万点以上。1793年の開館以来、毎年およそ800万人もの入場者数を誇る。

そんなルーヴルが長い歴史を継承しながら、新たなプロジェクトに積極的に取り組んでいる。そのひとつが、アラブ首長国連邦に今月11日にオープンする「ルーヴル・アブダビ」だ。

フランス国外でルーヴルと冠されたのは初めてのことであり、開館前から世界の注目を集めている。

モスクをイメージさせる
存在感のある外観

白亜の壁、アラベスクをモチーフとしたドーム状の天井は、どことなくモスクをイメージさせる。

複雑に組み合わされた幾何学模様を特徴とする建築を設計したのは、フランス人建築家ジャン・ヌーヴェル。今年からパリの新しいランドマークになったパリ・フィルハーモニー・ホールをはじめとし、東京の電通本社、バルセロナのトーレ・アグバールなど存在感のあるデザインで名を知られる人物だ。

多彩な美術品が集結

ルーヴル・アブダビには、ルーヴルを筆頭に、オルセー美術館、ポンピドゥー・センター、ヴェルサイユ宮殿美術館、ロダン美術館などのフランスの国立美術館から多様なコレクションが貸与される予定とのこと。名だたる美術館からとなると、コレクションは時代も、制作された国も、多岐に渡ることになる。

紀元前の古代彫像や装飾品、唐時代の中国の装飾箱や日本の水墨画、ルネサンス期の絵画からモンドリアンといった近・現代の作品までが集結することになる。この多様性こそが、ルーヴル・アブダビの最大の特徴となるとのことだ。

アブダビで美術館巡り

ちなみに美術館は、埋立地に建設されたサディヤット島の西端に位置するとのこと。この島には、グッゲンハイム美術館やザイード国立美術館なども建設される予定らしい。

「アブダビで美術館巡りしてくるよ」。そんな会話があたり前になる日もそう遠くなさそうだ。

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