軍用犬(ぐんようけん)とは

人間と犬の歴史は長く、犬は人間の仕事を手伝うために、様々な役割を与えられてきました。その中でも特に危険を伴うのが「軍用犬」としての役割です。人間が与える犬の仕事はどれも人間の都合ではありますが、その中でも犬の優れた能力を「武器」として扱っているのが軍用犬と呼ばれる犬たちです。

兵士と戦場へ赴き様々な任務を受け持つ。この軍用犬は現代においてもその与えられた役割を果たしています。いったい、どういった仕事をして、どういった犬が軍用犬となるのでしょうか。今回は「軍用犬とは?」を考えてみたいと思います。

軍用犬の歴史

軍用犬の歴史は古く、日本においては戦国時代から、世界においては紀元前である古代エジプトやギリシャなどで使用されていた記録が残っているのだそう。また、近年においては、その多くが世界大戦時に使用され、現在でもその歴史は続いています。

昔は「伝令犬」としての役割だけでなく、旧ソ連軍による「対戦車犬」としての非人道的な役割も担っていました。この対戦車犬の役割は爆弾を背負って敵の戦車に向かって走り、爆破させるというもの。軍用犬は人間の都合によって生み出された役割ですが、この対戦車犬はその中でも特に非人道的な軍事兵器としての役割を与えられていたのです。犠牲になった軍用犬がいることは忘れてはならない歴史です。

現在においては「追跡犬」や「探知犬」、「検知犬」としての役割を担うことが多く、テロ犯や爆発物の探索、負傷者の捜索や救出において活躍をしています。厳しく特殊な訓練を受け、数多くの人間の命を救ってくれているのが軍用犬なのです。

また、軍用犬は必ずしも可哀想な存在ではなく、その相棒となるハンドラーの人間とは強い信頼関係を築き、絆で結ばれているのだそう。犬は人間の役に立つことが大好きな動物です。だからこそ役割を与えられ、活躍することは犬の喜びにも繋がるのだそう。もちろん人間の都合で犬の命の危険が伴う役割を与えていることは間違いありません。しかし、実際に軍用犬として活躍している犬とハンドラーである兵士の姿を目にすると、そこには確かな絆があるように思えてなりません。

軍用犬の仕事

軍用犬は以下のような仕事をしています。

伝令犬:戦闘中に伝令を届ける輸送犬:戦時中に必要な弾薬や医療役を輸送する探知犬、検知犬:爆弾や地雷などの探知、検知を行う追跡犬:テロ犯や敵の追跡、味方や負傷者を追跡、捜索する警備犬、哨戒犬:警護や見張りを行う対戦戦車犬:敵の戦車に潜り込ませて自爆させる戦闘犬:直接的に敵へ攻撃をさせるセラピー犬:負傷者や兵士のケアを行う

現在においては、探知犬や県地検、追跡犬として活躍することが多いそうですが、現代である2007年頃にも爆弾を背負った犬が軍事利用されるという最悪の事態も起きています。一方、セラピー犬として、負傷者や傷ついた兵士のケアを行う仕事も大きな役割として注目されています。

軍用犬に適した犬種

犬の優れた身体能力と、人間の役に立つことに喜びを感じるという習性を利用している軍用犬ですが、犬種によっても適している犬種がいるのだそうです。

ジャーマンシェパードベルジアンマリノアロットワイラードーベルマンラブラドールレトリバー

どの犬種も身体能力が高く、賢く、忠実な犬ですよね。

まとめ

軍用犬には残酷な歴史もありますが、人間の命を救ってくれているという現実もあります。軍用犬の相棒となるハンドラーとの間には確かな絆がありますが、人間の都合で危険な仕事を担ってくれているという事実も同じくあります。

過去に起きた過ちである非人道的な扱いがされることがないよう、せめて私たちはこれらの歴史や事実を知ることが大切なのかもしれません。