メス犬もマーキングをするの!?

メスがマーキングを行うこともある!縄張りを主張するためマーキングをする場合がある

お散歩中の犬が片方の後ろ足を上げて、電柱などにちょこっとおしっこをかけている姿を見かけることがあるかと思います。これは、マーキングという犬の本能的な行動のひとつです。

生理的な排尿とマーキングはどちらもおしっこを出しますが、1回の尿量が多いのは生理的な排尿です。一方、マーキングの1回の尿量は少なく、小出しにあちこちで出します。

犬はマーキングによって、ここは自分の縄張りであることをアピールし、ほかの犬を寄せつけないようにしていると考えられています。また、さまざまな場所に自分のにおいをつけて、安心感を得ているという説もあります。

マーキングというとオスだけが行うように思われがちですが、実はメスがマーキングを行うこともあります。オスのように足を上げてマーキングを行うこともあれば、しゃがんでマーキングを行うこともあるようです。

気が強かったり、縄張り意識が強かったりするメスが縄張りを主張するためにマーキングを行うと言われていますが、メスがマーキングをする主な理由は別にあります。

メスがマーキングをする主な理由

避妊手術を行っていないメスにはおよそ半年毎に発情期がありますが、この時期のメスは自分が発情期であることをオスにアピールするためにマーキングを行います。発情期のメスは、フェロモンが含まれたおしっこをあちこちにして、オスに自分の発情期を知らせているのです。

これが、メスがマーキングを行う主な理由と言われています。発情期をオスに知らせるためにマーキングを行うのであれば、発情期が過ぎればマーキングもしなくなります。

マーキングは、犬同士のコミュニケーション手段でもあります。

犬は電柱などにかけられたおしっこのにおいを嗅ぎ、おしっこをかけた犬の年齢や性別、心身のコンディションなどといった情報を得ます。そして、そこに自分もおしっこをかけて自分の情報を残し、自分もここを通ったことをアピールするのです。

散歩中のマーキングは仕方のないこと…ではありません

マーキングは犬の習性だから仕方のないこと。そう考える飼い主さんもいるかと思います。ですが、散歩中のマーキングは他人からすると大変迷惑な行為です。

においや衛生面の問題ばかりではなく、犬のマーキングのおしっこによって腐食した鉄柱が倒れて、人がケガを負うという痛ましい事故も起きています。

足を上げてマーキングを行うのはほとんどオスですが、メスでも足を上げてマーキングを行う犬もいますし、しゃがんで行うとしてもよそのお宅の玄関の前などは迷惑になります。

オスであろうとメスであろうと、愛犬が散歩中にマーキングを行うのであれば飼い主さんはそれを「仕方のないこと」で済ませず、他人に迷惑をかけたり、不快な思いをさせないように努めるべきと言えるでしょう。

ファースト・ステップとしてまずは、他人に迷惑をかけるような場所でのマーキングはさせないということから始めてみるのはいかがでしょうか。

マーキングをさせたくない場所ではどうしたらいいの?

犬はにおい嗅ぎをすると、つられてマーキングをしてしまうことが多いです。ですから、よそのお宅の敷地やその周辺、公共の場所など愛犬にマーキングをさせたくない場所ではしっかりとリードを短く持ち、足早に通り過ぎるなどして、におい嗅ぎをさせないようにするといいでしょう。

電柱や鉄柱、街路樹、住宅の門柱、ブロック塀の角などたくさんの犬がおしっこしそうな場所は犬に人気のマーキングスポットです。ですが、人間からしてみれば、こういう場所にマーキングをされるのは気持ちのよいものではありません。

こうした場所では、特ににおい嗅ぎをさせないように気をつけましょう。また、散歩前にトイレを済ませるようにしつけることも大切です。

去勢・避妊手術という選択肢

愛犬のマーキングに悩んだときには、去勢・避妊手術によってマーキングの回数が減ることもあります。オスの場合、足を上げて排尿を始める前に去勢手術したほうが効果が得られると言われています。

また、去勢・避妊手術により、前立腺肥大や子宮蓄膿症などといった生殖器系の病気を防ぐこともできます。

ですが、去勢・避妊手術をすると太りやすくなるといったデメリットもありますし、麻酔を使ってメスを入れるわけですから、当然リスクも生じます。また、必ずマーキングの回数が減るという保証はありません。

そうしたこともしっかり理解した上で、手術を行うか検討しましょう。

まとめ

マーキングはオスだけが行うものと思いきや、メスも行います。そして、メスのマーキングを行う理由の多くは、発情期であることをオスに知らせるためです。

避妊手術によって発情期そのものをなくせばマーキングは抑えられるかもしれませんが、手術にはリスクも伴うので、よく検討する必要があります。

オス犬であってもメス犬であっても、散歩中のマーキングは他人にとっては迷惑な行為です。他人に迷惑がかかったり、不快な思いをさせる場所ではマーキングをさせないようにしましょう。

また、散歩の際には水を入れたペットボトルを必ず持参し、マーキングや排尿をしたら洗い流すようにしましょう。うんちをしたら持ち帰るのもお忘れなく。散歩のマナーを守るのは飼い主の義務です。

飼い主さんひとりひとりがルールやマナーをしっかり守ることが、犬と共生しやすい世の中ににつながっていくのではないでしょうか。