Appleのチーフ・デザイン・オフィサーを務めるジョナサン・アイブ氏が、iPhone Xのリリースに際してデザイン誌・Wallpaperのインタビューに応じており、その中で新型iPhoneや新社屋のApple Parkについて言及しています。

In the loop: Jony Ive on Apple Park and the iPhone X

https://www.wallpaper.com/design/jony-ive-apple-park

Jony Ive says iPhone X will evolve and be able to ‘do things it can’t do now’ in a year’s time | 9to5Mac

https://9to5mac.com/2017/11/09/jony-ive-iphone-x-interview/

2017年9月に開催されたApple Special Eventの中で発表され、11月3日についに発売となったiPhone X。5.8インチのOLEDディスプレイにより前面はほとんどすべてがディスプレイとなっており、ワイヤレス充電に対応するために背面はガラスパネルとなり、前面と背面のガラスパネルをつなぐ側面のフレームはステンレススチール製の高級感あふれるものに変わっています。

新しく生れ変わったiPhone Xのデザインがどんな風になっているのかは以下の記事を見ればわかります。

「iPhone X」速攻フォトレビュー、全てが新しく生まれ変わったiPhoneはこんな感じ - GIGAZINE



そんなiPhone Xについてアイブ氏は、「iPhone Xで注目しているのは、その機能性がソフトウェアにより決定づけられるという点です。そして、ソフトウェアは流動的な性質を持っているので、iPhone Xはソフトウェアの変化と共に進化を続けるでしょう。今から12か月後、iPhone Xは現時点ではできないことも実行できるようになっているでしょう。私はそれこそが特別なことだと思います。我々はiPhone Xの変化を振り返り、開発中の製品にとってもそういった点が重要なポイントであると考えるでしょう」と語っています。

これはつまり、現時点のiOS 11やアプリケーションではiPhone Xのハードウェアで実現可能なすべてを引き出せておらず、今後1年間にわたってOSがアップグレードされ、新しアプリケーションが登場するにつれて、より便利であったり魅力的であったりする機能を引き出せるようになるとアイブ氏は確信しているわけです。



さらに、初代iPodにあるような物理ボタンが恋しいか聞かれたところ、より重要なのはデバイスが作られた後にどう進化していくのかと機能を変えていくのかにあると解答。「私は初代iPodのように、一貫性がありシンプルで、理解するのが容易であるものに本当に弱いのです。正直なところ、機能を大きく変化させ進化していくものにこそより魅了され、興味を抱いています。このようなものは珍しく、過去50年には現れませんでした」と語っています。また、アイブ氏はデザインチームの目標は「デザインを邪魔しないようにすることであり、避けられない問題などに対する解決策を定義しようとしている」と語っています。

また、新しく建設されたばかりの新社屋であるApple Parkについても語っています。Apple Parkがどんな建物になっているのかは以下の記事を読めばわかります。

Appleの宇宙船型新社屋「Apple Park」の建設風景を衛星写真で追うとこんな感じ - GIGAZINE



このApple Parkについて、「私が興奮していることのひとつは、これまでは物理的に切り離されたデザインスタジオだったのですが、これからは同じスタジオを共有できるようになることです。グラフィックデザイナーの横にはフォントデザイナーが座っていて、その隣にはインダストリアルデザイナーやモーショングラフィックデザイナーがいます。他にもカラーデザイナーやソフトマテリアルオブジェクトを開発している人もいます」と語っており、チームや部門の垣根を越えたコラボレーションが可能になったことに興奮していると語っています。

その他、未来の話ではAppleのデザインチームには「ばかげて好奇心が強く、絶えず代替案を探しているようなデザイナー」が大勢おり、彼らが考えているデザインアイデアは「今すぐ実現可能なものもあれば、現在の技術レベルを超えたものもあります。これらはアイデアとして存在しており、技術開発にも積極的に取り組んでいます。そしていくつかは実を結び、いくつかは実現しないまま終わるでしょう」と、新しいアイデアを模索中であることも示唆しています。