ブラジル戦の予想スタメン。中盤の形は「アンカー+2インサイドハーフ」と予想。

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 11月10日、日本代表は国際親善試合のブラジル戦に挑む。会場はフランス・リールのスタッド・ピエール・モーロワ。キックオフは現地時間 13:00 (日本時間 21:00)を予定している。
 
 来年のロシア・ワールドカップ本大会に向け、理想的なマッチメイクだ。ヴァイッド・ハリルホジッチ監督は「世界で一番強いチーム。世界一になる第一候補の国だと思っています」とブラジルに敬意を表す。正真正銘のワールドクラスを相手に、日本の現在地を知るうえでは、またとない機会と言える。
 
 選手たちのモチベーションも高い。自身の代表通算100試合がかかる長友佑都が「100試合というより、ブラジルと対戦できる喜びのほうが強い」と語れば、井手口陽介は「どのポジションにも世界トップクラスの選手がいるなかで、自分がどれだけできるかは楽しみ」と胸を高鳴らせる。
 
 原口元気が「90分間、苦しむような展開になると思います」と想像するように、厳しい戦いになるのは間違いない。ネイマールやG・ジェズス、ウィリアンなど豪華なアタッカー陣に蹂躙され、完膚なきまでに叩きのめされる可能性はある。
 
 その強力な攻撃力だけでなく、「全員がしっかりハードワークをしています」(ハリルホジッチ監督)と、チッチ監督の下で守備面も整備されているだけに、日本がゴールを奪うのは非常に困難なミッションになりそうだ。
 
 だからといって、手をこまねいているわけにはいかない。「しっかりと勇気を持って、強い気持ちで挑みたい。彼らにダメージを与えたい」と、指揮官も野望に燃えている。
 
 過去11戦して、一度も勝ったことのない(0勝2分9敗/4得点・31失点)ブラジルとの一戦に、ハリルジャパンはいかなるスタメンで挑むのか。
 
 GKは、実力・実績ともにナンバーワンの川島永嗣を外す理由は見当たらない。4バックは右から酒井宏樹、吉田麻也、槙野智章、長友と予想。CBは吉田を軸として、その相棒には、ニュージーランド、ハイチと戦った10月シリーズで、その2試合ともに先発した槙野が引き続き、スタメンを張りそうだ。

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 中盤はキャプテンの長谷部誠をアンカーに据え、山口蛍と長澤和輝がインサイドハーフで並ぶ編成か。
 
 ブラジル相手には劣勢が予想されるため、自陣でブロックを組み、辛抱強く守る時間帯が長くなりそうだ。だが引きこもってばかりでは、耐えきれなくなる恐れもある。大迫勇也が語るように、「ただ引くだけでなく、しっかり取りに行けるように。その意識を持ちながらやりたい」と、アグレッシブに前から奪いに行く姿勢も必要だ。
 
 厚みのある守備を高い位置から仕掛ける際には、二枚のインサイドハーフが3トップと連動しながら、奪いにかかったほうが効果がある。レギュラー格の山口の横には、「攻守にボリュームがある」と指揮官から評価される長澤が抜擢されてもおかしくはない。
 
 前線3枚は不動のエース大迫を頂点に、右に久保裕也、左に原口と見る。ハードワークに定評のある原口は、攻撃と守備で大きな存在感を示すはずで、久保は酒井宏との連係が向上しているだけに、勝負どころでふたりの良好なコンビネーションを発揮できれば、サイドの攻防で先手を取れるかもしれない。
 
 ブラジル戦は交代が6人まで可能で、カウンター時にそのスピードが生きる浅野拓磨や、ボール奪取力が光る井手口らが計算できるカードとして途中投入され、チームを活性化してくれるはずだ。
 
取材・文:広島由寛(サッカーダイジェスト編集部)