鳴り物入りでiPhone8/8 PlusとiPhone Xがスマートフォン市場に投下されたとはいえ、やはり市場の中心は2016年に登場したiPhone7、そして2015年のiPhone6sのようです。スマートフォン市場の2017年第3四半期(7〜9月)の出荷台数が発表され、Appleの端末が1位と2位を独占しました。

安価な端末の人気が目立つ

調査企業Canalysによると、2017年第3四半期(7〜9月)で最も出荷されたスマートフォンは、1位がiPhone7で1,300万台となりました。以下、iPhone6sが2位(790万台)、Galaxy J2 Primeが3位(780万台)と続きます。なお、iPhone8/8 Plusは発売から8日間の集計で、iPhone8が540万台、iPhone8 Plusが630万台となり、惜しくもトップ5へのランクインは叶いませんでした。
 

 
注目したいのは、トップ3〜5までがローエンド〜ミッドエンドモデルと言われる、コストパフォーマンスに優れた安価な端末である点です。特に3位のSamsungのGalaxy J2は約12,000円、4位のOppoのA57も約26,000円で入手可能であり、どちらも新興国で大きく人気に火がついた端末であるとともに、そうした地域でのスマートフォン市場がこれまで以上に無視できない存在であることが分かります。

見えてきたAppleの新たな戦略

スマートフォンメーカー別で見ると、Samsungが1位で22.0%のシェアを占め、2位がAppleで12.4%、3位がHuaweiで10.4%となりました。一時期は「凋落した中国メーカー」と考えられていたXiaomiは、インド市場での売り上げが好調なことや、実売店舗を積極的に展開していることなどが奏功し、Vivoを抜いてトップ5位に返り咲くことができました。
 

 
今回、Appleは2位を死守することができましたが、3位のHuaweiとの差は日に日に縮まっています。最近も調査企業IDCが「今年か来年にはAppleを抜くだろう」と予測しているほか、Counterpointの調査では月ベースで一時的にHuaweiがAppleを抜き去っています。
 
そうした中でCanalysは、Appleが史上初めて同じ日に3つのモデルを発表したことは注目に値する、と考えています。近年であれば、同時発表されるiPhoneは1度に2モデルで、なおかつ市場に同時に出回るiPhoneは大まかに3種類でした。
 
しかし現在、Appleのオンラインストアにアクセスすると、iPhone X、iPhone8/8 Plus、iPhone7/7 Plus、iPhone6s/6s Plus、iPhone SEの5種類から、目当ての端末を選択することが可能です。
 

112,800円のiPhone Xから39,800円のiPhone SEまで、幅広い価格帯のiPhoneが用意されている


 
Canalysによれば、これこそがAppleがシェアを維持するための戦略なのだそうです。つまり、安価に入手できるiPhoneから高額なiPhoneまで、これまで以上に価格にバリエーションを出して市場に展開することで、シェアを維持しようとAppleが考えているのではないか、というわけです。
 
 
Source:Canalys via AppleInsider
(kihachi)