新Kindle Oasis速攻レビュー。画面サイズ拡大や高速化など大幅強化、マンガ読みのための電書リーダーに
電子書籍のヘビーユーザー、ジャイアン鈴木です。Kindleストアで購入した本は現在1198冊。今日も「ファイアパンチ(7)」と「双亡亭壊すべし(6)」を購入しました。とっくに紙の本より電子書籍の蔵書のほうが多くなっています。

さてKindle電子書籍リーダーの最新にして最上位モデル「Kindle Oasis」が10月11日に発表、10月末に発売されました。価格は3万3980円から。旧モデルも購入したワタシにとって、非常に気になるニューモデルでもあります。

今回はアマゾンから実機を借用できたので、早速レビューをお届けします。まずは基本スペックから見ていきましょう。

▲前面


▲背面


▲上面


▲下面

本体サイズは159×141×3.4〜8.3mm、重量は194g。従来モデルより一回り大きく、重量は実測で約61g重くなりました。というのも、新モデルでの最大の売りは、ディスプレイのサイズアップ。6インチから7インチへと大きくなっているんです。


▲新型のディスプレイサイズは文庫本とほぼ同じです


▲実測193gと重量は増えていますが、それでも十分軽いです。仰向けに寝ながらでも片手で軽く保持できます

ふたつ目の売りはIPX8等級の防水性能を備えたこと。旧モデル発売時には「名前が『オアシス』なのに防水じゃないなんて、なんじゃそりゃ!」と思いましたが、新モデルではここも解消。防水性能に関しては、深さ2メートルの真水に60分沈めても有害な影響がないと確認されているとのこと。

......まあ実は私の場合、旧モデルも気にせず風呂場で使っていましたけどね。保証はしませんが、意外と壊れないものです。いずれにせよ新モデルであれば、問題なくお風呂にも持ち込めます。


▲安心して長湯のお供にできます。ただしさすがに湯船にはつけないほうが良いです。またお湯を直接掛けたり、入浴剤やシャンプーなどの付着は避けましょう

3つ目の売りはストレージの増量。旧モデルは4GBでしたが、新モデルは8GBと32GBモデルが用意されています。32GBあればコミックメインの使い方でも余裕をもって運用できそうです。それでもここはできたらmicroSDカードスロットを装着可能であれば、なおうれしいところなのですが。

細かなスペックについては下記を参照してください。
 新型Kindle Oasis旧型Kindle OasisディスプレイCarta電子ペーパー技術採用7インチAmazon Paperwhiteディスプレイ、解像度300ppi、内蔵型ライト、フォント最適化技術、16階調グレースケールCarta電子ペーパー技術採用6インチAmazon Paperwhiteディスプレイ、解像度300ppi、内蔵型ライト、フォント最適化技術、16階調グレースケールサイズ159×141×3.4〜8.3mm143×122×3.4〜8.5mm重量Wi-Fi:194g、Wi-Fi + 無料 3G:194gWi-Fi:131g、Wi-Fi + 無料 3G:133g、カバー:107gシステム要件ワイヤレス接続対応、コンテンツのダウンロード時にPC不要ワイヤレス接続対応、コンテンツのダウンロード時にPC不要容量8GB - 端末本体にマンガは約140冊、書籍は数千冊保存可能。32GB - 端末本体にマンガは約650冊、書籍は数千冊保存可能(一般的な書籍の場合)4GB - 端末本体に数千冊保存可能(一般的な書籍の場合)クラウドAmazon のコンテンツはすべて無料でクラウドに保存可能Amazon のコンテンツはすべて無料でクラウドに保存可能バッテリー明るさ設定10、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合、1回の充電で数週間利用可能。ワイヤレス接続およびライトの使用によって利用できる時間は異なりますバッテリー内蔵カバー装着時、明るさ設定10、ワイヤレス接続オフで1日30分使用した場合、1回の充電で数か月利用可能。ワイヤレス接続およびライトの使用によって利用できる時間は異なります充電時間PCからUSB経由での充電で約3時間。別売りの5W充電器を利用すると2時間で充電可能PCからUSB経由での充電で約3時間Wi-Fi 接続802.11b、802.11g、または802.11n標準規格を使用した、公共およびプライベートネットワークまたは無線LANスポット、パスワード認証によるWEP、WPAおよびWPA2セキュリティおよびWPSに対応802.11b、802.11g、または802.11n標準規格を使用した、公共およびプライベートネットワークまたは無線LANスポット、パスワード認証によるWEP、WPAおよびWPA2セキュリティおよびWPSに対応対応ファイルフォーマットKindleフォーマット8(AZW3)、Kindle(AZW)、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRCに対応。HTML、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMPは変換して対応Kindleフォーマット8(AZW3)、Kindle(AZW)、TXT、PDF、保護されていないMOBI、PRCに対応。HTML、DOC、DOCX、JPEG、GIF、PNG、BMPは変換して対応ユーザーヘルプスタートガイド(同梱、PDF)、Kindleユーザーズガイド(端末にプリインストール、PDF)。その他の情報はヘルプページで参照できますスタートガイド(同梱、PDF)、Kindleユーザーズガイド(端末にプリインストール、PDF)。その他の情報はヘルプページで参照できます保証とサービス1年間限定保証付き。Kindle の使用時は利用規約が適用されます1年限定保証付き。国内の場合、オプションで別売の延長保証をご利用いただけます。Kindle の使用時は利用規約が適用されます防水性能IPX8等級。深さ2mの真水に60分沈めても有害な影響がないことが確認されていますなし同梱内容Kindle Oasis、USB 2.0充電ケーブル、保証書、スタートガイド(PDF)Kindle Oasis、バッテリー内蔵カバー、USB 2.0充電ケーブル、保証書、スタートガイド(PDF)
※製品公式サイトから転載、一部表記を修正

さて肝心の使い勝手ですが、ディスプレイのサイズアップはやはり効果が大きいです。旧モデルのKindle Oasisでは長時間コミックを読む気にはなりませんでしたが、新型の7インチサイズなら十分快適。またディスプレイのサイズアップに合わせて画素数を増やし、300ppiの解像度を維持している点もグッドです。


▲旧型は6インチ、新型は7インチ。300ppiの解像度は維持されています

さらに嬉しいことに、スペック表には記載されていませんが処理スピードも向上しているようです。例えば再起動にかかる時間は、新型が1分34秒、旧型が1分49秒と15秒程度の短縮。

224ページの電子コミックを「連続ページターン」でページめくりした際の所要時間は、新型が13秒68、旧型が23秒67と、10秒もの短縮です。これだけの差となるため、並べて同時に1ページずつめくった場合、明らかに新型のほうが画面の書き換えがスムーズです。

また管理機能も強化。とくに同じ作品をまとめて表示する「シリーズごとにまとめて表示」は、まさにKindleユーザー待望とも呼べる機能。......なのですが、実は対応していない本も多くありました。もし出版社側の対応が必要なのであれば、ぜひとも早急にお願いしたいところです。

高速化されたとはいえ、やはり電子ペーパー端末のKindle Oasisでは、ページめくりは時間の掛かる処理。延々とページめくりするのは辛すぎます。


▲例えば「ジョジョの奇妙な冒険」はシリーズが綺麗にまとまりましたが、「週刊アスキー」はずらりとバラバラに表示されたままです

ディスプレイ周りでは、環境光に合わせてディスプレーの明るさを調整する「明るさを自動調整」と、周囲の暗さに目が慣れるのに合わせて画面を少しずつ暗くしていく「ナイトライト」機能が復活したのがトピック。下位モデルとなるKindle Voyageなどでは搭載されていたのですが、旧モデルでは非搭載だった機能です。

使ってみると、双方ともやはり便利ですね。とくに明るさの自動調整は、バッテリーを節約するためにこまめに明るさを調節するという面倒な作業がいらず、快適です。しかし、なぜ旧モデルで搭載されなかったんでしょう?


▲「明るさを自動調整」は画面上部の「クイック操作」アイコンから、すぐにオンオフ可能です

このように旧モデルの弱点を強化した新Oasisですが、唯一不満なのがコンテンツのダウンロード速度です。とくにコミックのダウンロードになると、1冊あたり約30秒かかります。価格帯が違うとはいえ「iPad Pro(第2世代)」では1冊あたり15秒を切っています。

●New Kindle Oasisと手持ちのタブレット端末のダウンロード速度を比較
書籍名容量(KB)New Kindle OasisKindle OasisiPad Pro(第2世代)あさひなぐ(1)5244830.3830.789.72あさひなぐ(2)6284432.9844.3515.31あさひなぐ(3)6090137.4447.5018.82あさひなぐ(4)5818131.5034.5213.56あさひなぐ(5)5146326.0836.9613.57合計ダウンロード時間158.38194.1170.98平均ダウンロード時間31.6838.8214.20

今回はストレージ32GBモデルも用意されたとはいえ、蔵書が多くなると当然ながら、すべてを端末に保存することはできません。この速度では、ダウンロードが掛かるたびに待たされ感が出てしまいます。ここは本棚からコミックを取り出すように、もっと手軽に本を出し入れできるようになってほしいところです。
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