厚生労働省が毎年実施している「国民健康・栄養調査」は、国民の身体や生活習慣、栄養摂取の状況等を調べ、健康増進に役立てるものです。平成28年に発表された調査によると、糖尿病である人の数が初めて1000万人に達したことが明らかになりました。ちなみに2017年9月に発表された、日本人の小学生の数はたった645万人です。糖尿病予備軍も含めたら、子供の数より圧倒的に病気の大人の数が多いということを一人一人が自覚した方が良さそうです。

増え続ける糖尿病患者

毎年行われる「国民健康・栄養調査 」ですが、糖尿病に関する調査が行われたのは2012年以来。そこで明らかになったのは、糖尿病である人の数が50万人増え初めて1000万人に達したということでした。糖尿病患者は平成9年以降増加傾向にあります。糖尿病の可能性を否定できない人も約1000万人いることが分かり、糖尿病、そしてその疑いのある人を合計すると、その数は2000万人にも上ることになります。

実は多い糖尿病予備軍

さらに糖尿病に関する調査結果では、糖尿病が強く疑われる人の割合は12,1%、そのうち男性は16,3%、女性は9,3%となっています。また糖尿病の可能性を否定できない人の割合は12,1%であり、そのうち男性は12,2%、女性は12,1%となっています。糖尿病が強く疑われる人の中で、現在治療中の人の割合は76,6%、男女別では男性が78,7%、女性は74,1%であり、過去に比べて増加していることが分かりました。今後糖尿病患者が増加することは、医療費の増加を示唆するものであり、政府や自治体による対策が急がれます。それに加え、糖尿病は生活習慣と深い結びつきがあるため、肥満を改善していくなど個人レベルでの対策も必要です。

糖尿病患者増加の原因は生活習慣にあり

平成28年の「国民健康・栄養調査」では国民の身体や生活習慣についても知ることができます。糖尿病に深い関わりのある肥満を見て見ると、肥満者の割合は男性が31,3%、女性が20,6%となっており、過去10年の間にほとんど変化がありません。また運動面では、運動習慣のある男性の割合は35,1%、女性は27,4%であり、女性は過去10年で減少傾向にあります。食生活においては年々野菜の摂取量が減少していることが認められ、また体調を左右する睡眠に関しても、十分に休養が取れていないと訴える人が増加傾向にあります。

糖尿病は食生活や運動、睡眠などの生活習慣の乱れが大きく影響します。これらを見直すことは糖尿病だけでなく、がんや心臓病などを含めた生活習慣病の予防につながります。自分の体を守るためにも、この機会に一度生活習慣の改善を試みてみましょう。


writer:Akina